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インターネットな事件

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アメリカ人はNOと言えるのか (>>この記事のみを表示)

アメリカ人はNOと言えるのに日本人は言えない、というホワイトによるジャップ差別を自虐大好き日本人も使ってみます的台詞は今日でも市民権を持っている訳ですが面白いサービスが。

バーでナンパしようと声をかけた相手から『papernapkin.net』の付いたメールアドレスを教えられたら、興奮してロマンチックな展開を思い描いてはいけない。

というのも、papernapkin.netのアドレスにメールを送ると、次のような返信が返ってくるのだ。「連絡してくれて嬉しいよ。アハハ、ほんの冗談。実をいうと、これは拒否メールだ。このメールアドレスを渡した人物は、君とは何の関わりも持ちたくないって」

しつこい「メルアド教えて」に対処する新サービス

使い方は非常に簡単。

まずは「任意の文字列@papernapkin.net」に対し電子メールを送信します。

すると上記のメールが返ってきます。

問題なのは、メールがすぐ返ってくるという点なのです。これはつまりクソ重い携帯電話を持ち歩き電子メールサービスがあってもほとんど利用しないアメリカ人の生活スタイルに合わせたサービスであり、仮に日本で使った場合


男:メルアド教えてよ

女:いいよ、hanako@papernapkin.netだから帰ったらメールちょうだ・・・

男:(携帯電話を取り出しメールを打ち始める)

女:いや、帰ってから・・・

男:あ、もう打っちゃった(送信)

女:・・・

男:っていうか拒否メール来たんですけどゴルァ


という展開になり

「ひどく失礼だと思う人もいるし、もちろんそれは正しい。『相手にノーと言うだけのことがなぜできない?』と問い返す人も大勢いた」

問題は、「ノー」と言えず関係を引きずってしまう人が大勢いるということだ

という理念で運営されるpapernapkin.netは「ノー」と言えない日本人を全く助けてくれないのです。

ということで「任意の文字列@ドメイン」でメールを受信できるサーバーで独自ドメインを運営している人とか自前サーバーでドメインを運営している人とかはこのサービスを初めてみるといいかもしれない。前者の場合はローカルマシン上で「定期的にメールチェックを行いメールがあったら一定時間後に拒否メールを送る」という処理を行えば良いのです。自前サーバーならもっと楽ですが。重要なのは「一定時間後に」で、携帯メールが普及している日本ではコレがないとダメだ。

何でオススメかというと、このサービスを動かすと面白いデータが集まるからです。メールアドレスだけでなく、最初のメールな訳だから最低限名前が入ってるだろうし、場合によっちゃ電話番号やらも入っているはずだ。

Winny金子公判アウトライン (>>この記事のみを表示)

立場的にアレなのもある(簡単な説明:俺ネトランライター)ので非常に簡潔に書きますが。


「nyというツールの開発が違法行為なのか、幇助に値するのか」

これは大きな問題だ。「する」「しない」というそれぞれの場合で今後の日本の(ネットの)姿が大きく変わっていくのは間違いないだろう。


世界的な規模での「判例」の話をするのならば、既に判例は出ている。オランダにおけるKaZaAの合法判決でもいいしDeCSS開発者の無罪判決でもいい(DeCSSは「LinuxにおけるDVD鑑賞目的」という名目を持っていた。nyがreadmeに書いてた「これらのソフトにより違法なファイルをやり取りしないようお願いします」もそれと同じ程度のアレかもしれないが、同じ程度のアレではある)。


金子という一個人の人間性なんてのは、これに比べれば果てしなく「小さい」問題だ。

例えばBlackAshの9/2みたいのが「典型」だけど、別に限定する話でなく各種個人サイトや各種掲示板でもよく見られる論調で、つまり簡潔に書くと「ny自体も、まぁ黒でしょー、つーか金子という人間は普通に有罪当たり前だろ」という要点。これは真剣に分からないんだけど、つまり例えば今後「マトモな人間性の持ち主」「金子とは異なる言動とかの誰か」「金子とは違う誰か」が同様のツールを作り起訴されたら、その時には「nyでは有罪になったけどアレは金子の言動とか意志とかに問題があった訳で今回は違う話だ、もう一度根底から考えよう」と言うのだろうか?そんな論理が本気で通用すると思っているのだろうか?

早い話、nyが黒になったら「Share(仮)は白」ってのは常識的に無いでしょう(たとえ「これは自作ポエムの交換用ですよ」と常日頃アピールしていても)。その時言われることは「防止を怠った」なんだろうけど、そうなってくるとレート機能を持ったFTPdも同じですね。確実にwarezで使われる機能をそのままにして防止を怠っている。・・・という具合にわずか2ステップでFTPd作者も危ない。

別の言い方をすれば、今回の「論点」はITmediaニュース:「Windowsもほう助になりかねない」の六点であり、必ずしも「幇助の可能性があるツール全般」に関する裁判では無い、と本気で信じているのだろうか?


あとこれは付け足しだけど、こういう人々は「nyが幇助ならウインドウズはファイルコピー幇助で車は事故幇助だ」という台詞に反発しながら「大麻を育てるのは有罪」とか「人を殺すために包丁を作った」とか全く同じ次元の「喩え話」をするのが面白い。これは日本で初めて争われる題材であって、「現段階の日本における事実」としては、nyは車でもないし包丁でもない(上記のように海外では既に「車」という結論が出ていますが)。今回のテーマは「nyは車なのか麻薬なのか」であって、そりゃ「俺はnyは麻薬だと思う」と言えば「nyは黒」になるけどそういう順番で話をしている訳ではない。「nyは幇助にあたるのか」というテーマに結論が出れば、それは結果的に「nyは(極東の島国的には)車なのか麻薬なのか」というテーマに対する結論にもなる、という順番です。順番がおかしい。


話を進めよう。

まず第一に、今回の検察の動きを見て、「『金子という人間性』によってny(や同様のツール)に関する今後『普遍』となる指標を作るチャンスだ。マトモに争うと海外判例の件もあるし不利なのでなるべくny限定なテーマ(金子は〜、とか)に落とし込んで日本独自の判例を作ろう!」、ということか、それが検察の狙いか、という思考に何故至らないのだろうか。その論点すり替えがここまで露骨な裁判も珍しいと思うのですが。もしくは、至った上で「それが法律」で終わらせてるのですか?ならばその「法律」とは何処の「法律」なのだろうか。つまりそれは「法律」とか「裁判」とかに対する見解ではなくて、「日本における法律」「日本における裁判」の略であり、「日本というクソ国家は常に結論ありきでやってきたんだから外国の判例とかとは関係なく金子の人間性を武器にして有罪取って今後の『判例』にするんですよ」の略ですか?それは(自国に対する)自虐的なニヒリズムであってそれ以上の何でもない。っていうかあれですよ、愛国心のある人に怒られますよ!(今回の裁判は仮に有罪になったら日本という国のアレっぷりを全世界にアピールする裁判にもなるのでナショナリストは金子弁護をすべきだ!)


そして第二に、結局検察やマスコミの流す「金子」「弁護団」の姿がそんなに信じられているということも不思議で仕方がない。僕は率直に言って、今後何かの理由で捕まったら小学校〜の同級生証言や各種物証で相当凄まじい「異常者」に仕立て上げられる得るなぁ、と常日頃考えている訳ですが「俺はどんなタブロイド誌と検察の手にかかっても異常者にはならないぜ!」と言える人間なのですか?(とりあえず18禁ゲームのレビューをサイトに上げてる人間は無条件にこの問いに対する答えが決まっていると思われます)。

仮に本当に金子や弁護団がタダの電波だったとしても、「『電波=有罪』によって(『ny開発は幇助に値するか』と別の場所で)判例を作らせる訳にはいかない」という結論に至らないのが不思議だし、それ以前にそこまで「権力」を信じられる人間が僕は不思議でしょうがない。陰謀論者に怒られますよ!(今回の裁判は仮に有罪になったら日本という国が如何に情報操作で簡単に動かせる国かという指標になるのでフリーメーソン陰謀説を信じる人は金子弁護をすべきだ!)


結論としては、日本で「判例」が出るのが(例えばDeCSSよりもKaZaAよりも)遅くて良かった。海外ツールには一切影響無いしな、こんな極東の猿国家の判例なんざ嘲笑の対象でしか無いし。それとDeCSSとかビデオとかを作ったのが日本人でなくて良かった(うわぁ自虐的なニヒリズムだ)。

あと全く関係無いけどこの話何処かで聞いた記憶あるんだけど何処だっけな・・・。

Winny京都府警の捜査方法 (>>この記事のみを表示)

ネトランが年一度の「フリーソフトのベストを決めようよ」月間で死にそうだったりで凄い今更な話題なんですが、「nyで捕まらないための方針」が明らかになりました。


asahi.com : ネット最前線 : ASAHIパソコン NEWS


こういう記事・・・つまり「こういう方法で逮捕したんだ!」とある意味誇らしげに記述する記事が掲載される、ということがアレですよね、温度差を感じますよね。


・・・と言われて「?」と思う人向けに、順番立てて解説します。

  1. まず、「あるIPアドレスが特定のファイルを(キャッシュとしてであれ)保持しているか」ということは判断可能です。ファイアーウォールをかませて「特定のIPアドレスにしか接続できない」という状態を作り、その上で「特定のファイル」を落とせば良い。
  2. ただし、nyのシステム上、「特定のファイルを(キャッシュとしてであれ)保持している」ということと「そのユーザーが放流元である」ということは同値関係ではない。中継者にすぎないかもしれない*1。「違法ファイルの中継は罪となるのか」というのは現状では判例のない問題であり逮捕後の苦戦が目に見えている(「落とそうという意図はなかった、キャッシュとして知らない間に貯まってただけなんだよ!」)。
  3. ここでnyのBBS機能が問題となる。BBS機能は、スレッドを立てた人間のHDDに「マスターファイル」が作られ、それが各ユーザーに分散される仕組みとなっている(書き込みを行った場合は「スレッドを立てた人間のHDD内のマスターファイル」が書き換えられ、新しいマスターファイルが再び各ユーザーに分散される)。このためスレッドを立てた人間のIPアドレスは特定可能である(例えばレス書き込みを行う時は「スレッドを立てた人間」と直接接続を行う)。*2
  4. 故に、スレッドを立てた人間が親書き込みで「放流宣言」を行った場合、「スレッドを立てた人間=放流宣言を行った人間のIPアドレス」を特定可能である(これはスレッド最初の書き込みで放流宣言を行った場合のみ)。
  5. 1に戻る。「放流宣言を行った人間のIPアドレス」が「(放流宣言対象である)特定のファイル」を保持しているならば、それはその人間が放流元であることの証拠となる(キャッシュとして知らない間に貯まっていたなら放流宣言を出来るはずがない)。
  6. 違法ファイルの放流元はMX等過去の逮捕実績からも「黒」であり、現実的に逮捕が可能である。

故に

  • スレッドを立てなければ捕まりません
  • ファイルの放流宣言をスレッドの親書き込みで行わなければ捕まりません

・・・上の二点は「今後も含めて明確な事実」ではなく「記事から読み取れること」です。もちろん「一斉摘発しよう」あるいは「放流元かどうかは関係なく見せしめ逮捕しよう」と思えばスレッド作成者以外も捕まります(1で述べているように「特定のIPアドレスが特定のファイルorキャッシュを保持しているか」というのは簡単に分かりますし)が、上記の記事からは上の二つの結論が自然に導かれるようにしか見えないのです。というか上記の記事は(おそらく書き手の意図に反して)「nyで捕まらないためのガイドライン(スレッド親記事で放流宣言すると捕まるよ/そうでなければ捕まらないよ)」にしかなっていないように見えて仕方がないのです・・・。


京都府警の捜査方法は素人でも可能なことであり、以前から言われていた「nyの機能の一つであるBBS機能が持っている欠陥(P2PのBBSにおいてスレッド作成者の匿名性を保証する方法は世界的にもまだ開発されていない)」を利用したに過ぎない。

ファイルの拡散は「自己のコピーを拡散させる」というだけですが、BBSの場合は不特定多数の人間によってファイルへの追記(レス書き込み)が行われる。故に匿名性を保ったまま拡散させるための難易度はファイル<BBSなんです。簡単に説明すると、いわゆる「中央サーバーのない拡散」を行ってしまうと、あるスレッドファイルが手元にあったとしても、それが最新の状態なのか(その後何処かの誰かがレスをしているのか)どうかが分からなくなってしまう。最初は一つのスレッドファイルだったはずなのに拡散と複数人によるレス書き込みの課程で幾通りにも分岐してしまう。そこでBBS機能に関しては、「どのファイルがマスターなのかをはっきりさせた上での拡散」を行わざるを得ないのです(で、nyの場合というか多くの場合は「スレッドを立てた人間のHDD内ファイル」を「マスター」とする訳です)。たしか金子氏自身もこの問題点は以前から認めていてBBS機能は切り捨てようかな、みたいな流れもあったような記憶があります(ソース見つからず)。


nyユーザーは約30万人と言われています。「この30万人の中の2人が違法ファイル交換で捕まった」、つまり「違法ファイル交換をしていると15万分の1で捕まる」ということは「Winnyネットワークを殺す」という目的で一定の意味を持つと思います(いや、もちろんそれは交通事故に遭う確率より低いんですが)が、この捜査方法では「違法ファイルの放流をスレッドの親書き込みで宣言すると一定確率で捕まる」というだけであり、結局現在「nyで違法ファイルを交換してるけど親書き込みで放流宣言をしていない」という人間の中で捕まった人間は0なんです(そして「nyで違法ファイルを交換してる」という人間のほとんどは「親書き込みで放流宣言をしていない」と思われます)。

「絶対に警察に捕まらないソフト」と考えられていたファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」。暗号化やキャッシュ化など、幾重にも施された匿名化の仕組みを、京都府警がどのようにして突き破り、ユーザーを逮捕したのか

asahi.com : ネット最前線 : ASAHIパソコン NEWSより

この捜査方法では「突き破って」いない。nyは「親書き込みで放流宣言を行う」ということを前提とした共有ソフトではない。そして、相変わらずnyは(親書き込みで放流宣言さえしなければ)「絶対に警察に捕まらないソフト」である(警察が現在の捜査方針/方法を使い続ける限り)。全くね、困ったもんだ!、と自分のことを棚に上げて書いてみます。

うーん、「どちらかと言えば」という話ですが、「どうやって特定したのかは非公表、ただファイアーウォールかましてみたらファイル(ないしキャッシュ)を保持していたし、任意でHDD調べたら問題のファイルがあって、それがUPフォルダに置かれていた、ので逮捕で有罪だ!」という方が「Winnyネットワークを殺す」という意味では有効だったんじゃないですか?(その方が不気味だし)>京都府警


  • *1: 記事内に「(ファイアーウォールをかませることで)パソコンと府警のパソコンはそれぞれ1対1でつながることになった」という記述があるんですが、これは・・・記述ミスですかね?あくまで「府警側が容疑者のみと接続する」というだけであって容疑者側は複数マシンと接続しています。
  • *2: 朝日の記事では「スレッドを読む場合も作成者のマシンと直接接続する」という文脈ですが、これは実は正確には間違っています。スレッドファイルもファイルの拡散と同様に中継機能を持っていますが、nyの場合はスレッドの中継効率が低いので「直接接続する確率が高い」という話です。まぁいずれにしても書き込みすれば直接接続するので「スレッド作成者のIPアドレスを特定するのは容易」という点では変わりませんし揚げ足取り的な話なので「追記」にしておきますが。

「Whizzyは痛快だ」という論 (>>この記事のみを表示)

・・・うちのサイトのトラックバックはほとんどマトモに機能していないので気付かなかったのですが、今話題のWhizzy社長からトラックバックを頂いていたのですね。当サイトの記事「Winny京都府警の捜査方法」がWhizzy社長のblog「社長のぬるぽBlog(現在閉鎖済)」からトラックバック頂いてました。

で、だ、半年で四人しかない「トラックバックしてくれた方」なので弁護したい(ちなみに当サイトはトラックバック歓迎ですよ!何かこう、言及し言及されのblogライフを送りたいんですよ!宣伝は消すけども!)のだけれどWhizzy(ウィジー) R&D まとめサイトにある最近の流れ(助成金不正詐取疑惑/割れ疑惑)に関しては何とも書きようがない。そこでそもそも何故「Whizzy」という会社が2ちゃんねるに狙われたのか、という話でもあるんだけど、Whizzyという会社の「業務内容」について書いてみたい。


企業サイトトップページからの転載ですが、Whizzyは「著作権侵害からコンテンツビジネスを守るのが私たちの仕事です」という会社です。具体的に何をするかというと

コンテンツホルダーからの相談に応じて、各種ネットワークを監視・調査し、場合によってはダミーファイルを大量に流通させて本物のコンテンツを紛れ込ませる対策を実施するソリューション

INTERNET Watch内「大量のダミーファイルでWinnyユーザーをうんざりさせるソリューション」より

まぁ、簡単に言うと「んなことで金を取る気かよこの会社は!」というのが2ちゃんねるにおけるWhizzy叩きの主動機だと思われるのですが、この「ダミーファイルを流すことで著作権侵害を防ぐ」という発想はWhizzy社の発明ではありません。kazaa上でマドンナが「What the fuck do you think you're doing?(あんた何をしてるか分かってんの?)」とのみ入ったダミーファイルを流したのが有名ですが、その意味では既に「手垢のついた」手法です。多くのサイトや掲示板がマドンナとの比較を行っているように、まぁ「手垢のついた」手法なんですが、そのほとんどが「マドンナはこの作戦で顰蹙を買った」といった紹介をしているのが面白い。アルバム「American Life」は全米60万枚程度。マドンナ的には「大惨敗」なんですけど、本当にそれが「kazaa上でダミーファイルを流すことでインターネットユーザーの逆鱗に触れたせい」だと思ってるのですかね?つまり、その思考回路は「ファイル共有ソフトによってCDの売り上げが落ちた」と言うJASRACと根本的に何も変わらないのではないか、という提起を行ってみたい。kazaaのユーザー数など「CD購入層」に比べればゴミのようなもので、そのゴミがゴミなりに振りかざす論理(これは僕を含み僕の書いている文章を含んでいる)は残念ながら「絶対多数」になど届かない。何が言いたいかと言えば、マドンナのダミーファイルがもたらしたもの・Whizzyのサービスがもたらすものは

  • ダミーファイルがたくさんなのでうんざりして仕方がないからCDを買う人間
  • ダミーファイルがたくさんなのでうんざりして「マドンナ死ね」と思う人間
  • ダミーファイルがたくさんだけどそこらへんはCRCやらで「こんなん意味ねぇぇんだよ」とコピーファイルを聞く人間
  • 「あ、そんなことがあったんだ」と思う人間

であり、「絶対多数」は四番目なんだ。そして前三つの中で「どれが多いか」と強いて言うなら・・・一番目か?(学校やら会社やらで「2004年はFirefoxが熱かったね」と言ってみてほしい、「多数のネットユーザー」とはその問いに「それって何だっけ?」と言うレベルだ、故にある言い方をすれば「一番目>二番目」なので「効果はある」のかもしれん、ただ正直この文章の主旨としては一〜三番目の数の比較は割とどうでもいい)。「音楽の新しい姿」とは「マイノリティがマジョリティに提供できるもの(この意味でiPod/iTunesMusicStoreは既に一定レベルの成功を手にしているだろう)」でしかないし、「提供」の無いマイノリティの論理や思考はマイノリティの中においてしか有効では無い。故に、僕は仮に「Whizzyを叩く」と思うのなら以下のように言う。


「たしかにCD会社はCD売り上げの低下原因をコピーに求めている。だからといって『ダミーを流せばいいんですぜ旦那』という台詞でCD会社から金をふんだくるのは酷いんじゃないですか?そんなことしたって効果が無いのを、正直分かった上でやってるでしょ?『実験では95%がダミーになった』とか言ってるけど多分それマイナータイトルだろうし意識的にキャッシュを拡散してるだけであって、ダミーファイルを落とした人間の7割くらいは最終的に本物もゲットしてるはずだし。・・・別にこんなこと言わなくても分かった上で会社興してるでしょ?」


ただ問題なのは、僕はCD会社の利益を守ってやろうなどという意志が全く無いことだ。むしろWhizzyは痛快であるので応援したい。

あと最後に三点書いておくけど、まず「こういうことをやると無駄なトラフィックが増えて迷惑だ!」と言う人間はファイル共有ソフトを使ったことが無いのか。ダミーファイルが一切無ければ何をしてるかと言えば、他のファイルを落としてるだけだ。どうせ常時起動(重い作業中のみオフ)なんだから総トラフィックが変わる訳ないだろうが。ついでに言うと「インターネットのトラフィックを増やす」という行為を規制(というと大袈裟だが)するのは本質的に「そのサービスを受けている他のユーザー」ではなく「そのサービスを提供している人間」では無いんですか?現実的に問題になるほど凄まじいトラフィックを作れば普通に弾かれるだろ(だからその範囲内でダミーをばらまく効率を重視するかコストをかけるかなんだろうけどそれはWhizzyが悩むことであって僕らが心配することでも批判することでもない)。

そして、CD会社に「ダミーファイルを効率的に流す」という芸に長けた人間がいないなら外注もあるだろうし「こんなことで金を取るのかよ!」という文句は本質的におかしい。業務内容をきちんと明かして営業している店に対して(積極的に)乗り込んで同じ文句を言うのか?貴方が思うことを皆が思うなら商売にならないし、そうでないなら商売になる、という、それだけのことですよ(このへんは上で書いたことにも絡んでいる)。

最後に、社長の言動やらに関して「社会的立場のある企業の長としての責任」とか言い出すのは嫌いだ(最初にも書いたけどこの弁護記事は最近の流れには「何とも書きようがない」のでここで言っているのは「2ちゃん用語をblogで使うのは〜」とかそういう話)。これは本筋とも全く関係ないが、こういう台詞に同意する人間(言う人間は自覚しているだろうしそれは体質の差なのでここでは言及しない)は、その台詞が「高校球児たるもの坊主でなければいけない」とかいう台詞と変わらないことを一瞬でも考えるべきだ(そしてその結果「坊主にせずにグラウンドに立つ高校球児はけしからん」と思うならばそれはそれで勝手にして下さい)。


・・・と、そんな感じで「Whizzyの業務内容はなめてる!」という世論に反論してみたのですが、どうでしょうか?(tokix.netは人間関係を重視するアナログ的なサイトです)(ちなみにうちのWinny記事にトラックバック送って頂いた、Whizzy社長さんのblogにあった記事は「あんなお粗末な捜査方法ではWinnyネットワークを殺せるはずがない」という感じでした。)

原田ウイルス作者等の特定方法 (>>この記事のみを表示)

原田ウイルスというかクラナドウイルスというかの作者と、あと二人のWinnyユーザーが逮捕された件に関して、「いかにして三人は特定され逮捕されたか」という分析。ただ正直もはやWinny全く追っていないのでかなり曖昧です。


さて、そもそも今回の事件に関して。「ウイルス作者を逮捕する法律がないので〜」という話は、まぁ一般マスコミレベルでも流れていると思うのでスルーすると、捕まったのは三人。

テレビ放送されたアニメを権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた、大阪府堺市の会社員男性A(39歳)、兵庫県尼崎市の職業不詳男性B (35歳)、大阪府泉佐野市の大学院生男性C(24歳)の3人を、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで家宅捜索し、同日この男性らを逮捕しました。

ACCS/著作権侵害事件

ウイルス作者がCで、AとBは、Cと直接の関係はなく、ウイルスも作っていないアニメ動画アップローダー。


なぜAとBが(=他にもいるアップローダーではなく彼らが)逮捕されたかと言えば、CがAとBのID(2ちゃんねるにおける「トリップ」と同様の機能)を盗用していたから。CがAとBのIDを盗んだ件に関しては

ウィニーでのIDは本来の持ち主にしか利用できない仕組みになっている。3容疑者は互いに面識がなかったとみられ、府警は、情報技術にたけた中辻容疑者が堺容疑者らのIDを何らかの方法で割り出し、利用したとみている。

asahi.com:高度な技術使い他人になりすまし ウイルスで逮捕の院生 - 関西

正直言って、少なくとも「原田ウイルスの作者である」という点だけから考えると、Cはそれほど「情報技術にたけ」てもいない。後述するような仕様のウイルスを作成した上で

「原田ウイルスも自分が作った。なぜ特定されたのか分からない」

asahi.com:蔓延ウイルスも作成 逮捕の院生、個人情報流出の機能 - 社会

と供述していることからも、まぁ犯人像は多少なりとも見えてくる、と言って良いんじゃないだろうか。

この上で、「何らかの方法」は二通りあり得る。正直僕はWinny長らく追っていないし「現実的な」可能性を考えることが難しいのだけど

  • メモリ書き換えによる偽装
    WinnyはID偽装が可能だ。ただ、これはそれなり程度に「高度」。原田ウイルス作成よりも技術的な意味での敷居が高い感はある。「偽装を行うツール」とかが存在してたりするかもしれないんですがどーなんですか?
  • ブルートフォースで破れるIDを利用した
    AとBは両方とも「結構以上有名」なアップローダーだったらしいが、同程度に有名なアップローダーが何人いたのかが分からない。つまり、例えば100人のアップローダーがいれば、確率的に「その中の二つのIDを(時間をかけて)ブルートフォースで破る」のは現実的に可能だろう。5人なら厳しいだろう。

どちらかの方法を利用したものと思われます。即ち

  • ウイルス作者であるC
  • CにIDを盗難された著作権違反ファイルアップローダーのAとB

の三人が逮捕された、と。


Cが逮捕されるメカニズムは、普通に説明可能だ。以下、Symantecが掲載するウイルスの挙動より。

おまえはもう死んでいる。

京都府宇治市(伏せ字)

ここに来い、そして俺に謝れ

次の FTP サーバーへ接続し、2 つ目のファイルを送信します。

Trojan.Haradong - Symantec.com

FTP鯖の登録〜接続時に一度でも生IPを使用していれば、もしくはいわゆる匿名プロクシの管理者がログを提出すれば、当然追跡されます。「京都府」「電通大」といったキーワードから確信を得ることもできるでしょう。Wikipediaなどにも生IPを残していたようですし。

ンターネット上の百科事典「ウィキペディア」日本語版に、同ウイルスの項目を自ら作成していた可能性が高いことが26日、分かった。「ウイルス対策ソフトには全く対応していない」と、性能を誇るような文章を書き込むなど、更新も頻繁にしていたとみられる。府警もこの事実を把握。自己顕示欲の強さが、今回の事件の動機に結びつくとみている。

原田ウイルス:ウィキペディア自ら項目作成か - 毎日jp(毎日新聞)

WikipediaにおけるCの投稿記録は既に判明しており、IPアドレスはYahoo!BB、と。ここらへんで特定されれば、後は「証拠」をWinnyネットワーク上で得るだけだ、と。ただ、これだけでは、AとBの逮捕を説明できない。


もちろん、AとBが以前と同じ方法で特定される可能性は0ではない。

nyのBBS機能が問題となる。BBS機能は、スレッドを立てた人間のHDDに「マスターファイル」が作られ、それが各ユーザーに分散される仕組みとなっている(書き込みを行った場合は「スレッドを立てた人間のHDD内のマスターファイル」が書き換えられ、新しいマスターファイルが再び各ユーザーに分散される)。このためスレッドを立てた人間のIPアドレスは特定可能である(例えばレス書き込みを行う時は「スレッドを立てた人間」と直接接続を行う)。

参考:Winny京都府警の捜査方法

IDをベースにした逮捕が行われている以上、可能性は、いくつかある。

  1. Cが利用したIDに対応するユーザー(AとB)を完全に特定し逮捕を行った
    1. Winnyネットワーク上であるIDのユーザーのIPアドレスを特定することが可能
    2. Cが利用したID、つまりAとBは偶然両方共に「(掲示板の親書き込みで放流宣言を行うといった)ミス」を一度以上した
  2. Cが利用したIDの一部ユーザーを特定し逮捕を行った
    1. 実際にはCはAとB以外のユーザーのIDも使用しており、例えば10個のIDの中で(上記のような「ミス」によって)特定できたのがAとB。

技術的な意味で「進歩」があったとすれば、それは1の1だ。つまり、Winnyネットワーク上で特定IDのユーザーを特定することが可能である、というケース。


果たして、それは可能なのか。


Winnyの場合、高い確率で、可能だ。

府警は数年前からウィニーで大量に出回っていたファイルの利用記録などをたどり、一番最初にウイルスを流した接続先のIPアドレスを特定した。

asahi.com:自宅からウイルス流布 中辻容疑者 IPアドレスで特定 - 社会

CD−Rに収録されたファイルを開いただけでも被害に遭うのを京都府警が確認していることが26日、分かった。

(中略)

CD−Rのほか、電子メールに添付した場合やUSBメモリーに収録しても、開くと被害に遭うという。

中日新聞:CD−Rでも被害に 大学院生の原田ウイルス:社会(CHUNICHI Web)

いずれにしても「たどり」は変なのと(「拡散初期に捉える」)、あとUSBメモリはautorun.infでの自動実行が不可能なことを考えると後者の「開く」は「実行する」の意味っぽく、そうなるともはや何が言いたいのかよく分からないので、ある程度伝達ミスか何かが発生している、とすると。この件は以下のブログが既に言及しているのでリンクを張っておく。

参考:メカAG - 京都府警はどうやってファイルの発信元を突き止めているのだろう       .exe

ただ、この方法では、どこまでいっても「99.9999%の可能性で一時放流者」なIPアドレスを特定することしかできない。「踏み込んでみたら中継者(というか当該IDのファイルを即落としているWinny常習ユーザー)でした」という可能性は、永遠に0にはならない、はずだ。さすがに警察がコレをやるとマズいと思うんだなぁ。


と、いうことで、当サイトは

  1. FTP鯖経由などでCを特定
  2. Cを逮捕するシナリオ(それこそ「罪状」とか)を考える上で「同時に逮捕する人間が必要」という結論に至る
  3. その頃CはID偽装テクを覚えるかブルートフォースツールを回し続けていた
  4. Cが利用したIDの中で逮捕できるユーザーを探す(Winny上の掲示板や外部サイトへの書き込みなどを利用し)
  5. AとBをCと同時に逮捕

という流れ(2の1)だったのではないかと思ったりします(Cが比較的初期に特定されていれば、「亜種の中でどれがCによって作られたものか」つまり「どのIDがCによって騙られているか」という特定は比較的容易です、つまりCとしか接続できない環境で〜と)が、原田ウイルスは亜種が異常に多いし、Cも「大部分の亜種は自分が作った」といった供述しかしていないため、果たして何種類のIDを偽装したのか現時点では何とも言えない。ので役に立たない記事でごめんなさい。

iPhoneローカライズの不安 (>>この記事のみを表示)

これは、僕も入手直後から記事を書くときに「重要なポイント」とし続けてきたことだけど、iPod touch/iPhoneの最大の魅力は「操作感」だ。いわゆる「スペック比較」「機能比較」ということで言うならば、iPod touch/iPhoneは決して「革命的なガジェット」ではない。ただ、操作感において「革命的」なのだ。……と、まぁ、これは今更ネットの片隅で声を大にして言うほどのことでもない(少なくとも「なくなっている」)ので省略する。


それは、言い換えれば、こういうことだ。「決して高くないiPod touch/iPhoneのスペックで快適に利用できる、つまり『分相応な』インターフェイスが採用されている」。


そして、そうであるが故に、iPod touch初期FW(1.1.1)のボトルネックは日本語入力で、あのソフトウェアのデキの悪さは本当に酷かった。同じ失敗をiPhone3Gの初期FW(2.0?)で繰り返さないことを、祈る。


iPod touch/iPhoneが「ガジェット全体で」として持っている弱点は、ずばり、タッチパネルであるが故のクリック(いや「クリック」じゃないけど)感の無さ。「今果たして認識は行われたのか?」「今自分はどこをクリック(というかタップ)したのか?」という、クリック感が致命的に無いのだ。それはもう、「タッチパネル」の持つ本質的な弱点として。

だから、iPod touch/iPhoneは常にこの「クリック感」を「画面の動き」で実現している。例えばトップメニューでアイコンを押したときの色変化、指を離したときの起動エフェクト、ジャンルだかアーティストだかを選んだときの背景色変化、指を離したときのエフェクト……。そういうものによって「クリック感」は実現されている。

そしてこれらは、少なくとも僕の感覚として、成功している。「バイブレーションによってクリック感を実現するタッチパネル端末」は「逃げ」だ。画面効果でクリック感を実現できるならそれにこしたことはなく、この戦い(ステレオタイプだがエニックスとAppleはやっぱりこういう部分の詰めが非常に上手い)の最前線に身を置くことをせず「バイブレーション」を採用するなんて選択を、するべきでは、ない。


iPod touch/iPhoneは、まぁつまりアメリカ人のためのガジェットであり、それを日本人用にローカライズされたものを、僕らは使っている訳だけど、このローカライズ。iPhoneにおいて、「初期バージョンできちんとしたローカライズを行う」ということの重要度は、おそらくiPod touchの時よりも高くなる。


iPod touchの初期FW(1.1.1)における日本語入力は、非常に質が悪かった。開発者があの人なせいか(ぉぃ)ほとんど叩いている人がいなかったが、はっきり言って非常に質が悪かった。「iPod touchを語る際に日本語入力に触れない」のは大人の態度だと思うが、「日本語入力も素晴らしい」と書くのは単にセンスが悪いだけだろ?と、書かないのも大人の態度ですけどね(なんのこっちゃ)。

……もちろんこれは別に「あの人に対する批判」ではなく「iPod touch1.1.1の日本語入力という物に対する批判」ですよ?(←大人未満の態度)


その後1.1.2↑でこの問題は一応一度解決されているのでちゃんと書く。

iPod touchにおける日本語キーボードでは、qwertyキーをタップすると

  • タップされたキーを示すエフェクト
  • それによる予測変換結果

が表示される。問題は、これらの処理が同時に行われていたこと。

  1. タップされた瞬間にエフェクト描画
  2. バックグラウンドで予測変換を動かし結果が得られた段階で表示

ではなかったのだ。最初にも書いたように、iPod touchの処理能力は決して高くない。故に予測変換処理がもたつき、それを待っているエフェクト表示ももたつく、と。

しかも「予測変換」は最初の一文字目から発動する。例えば「r」をタップした瞬間に発動する。一文字を元にした予測変換は「rakisut」から「らき☆すた」を得る予測変換よりも「重い」処理であるため、最初の一文字をタップした時の「重さ」は酷く、エフェクトが表示されるまで2秒くらい(?)はかかっていた。……そもそも「遅れる」ということ自体がiPod touchの、少なくとも他の部分の設計として「あり得ない」ことなので、「1秒なら良い」ということではない。そして数文字連続してタップするとエフェクトがスキップされる、と。こんなことは、iPod touchの他の全ての部分において決して起こらない。


はっきり言って、これは本当に「ボトルネック」だし、「iPod touchというガジェットのコンセプトそのものを壊す仕様」だった。他の部分において徹底されている、iPod touchというガジェットの革新性を担っている、「操作と画面のシンクロ感」を、日本語入力だけが壊している。


「初期バージョンだから完成度が低いのは仕方がないし、実際にバージョンアップで解決された」


その通りだ。だが、あの初期ファームウェアは、こんな精度の低い骨幹機能の上に、例の「説明が凄く難しい独自機能」であったりを「追加」していたのだ。「らき☆すた」が出るよ!とかもどうでもいい。順序が、圧倒的に、間違っている。

「予測変換」という機能自体、「何があっても必須」ではない。1.1.1の音楽再生機能に歌詞表示機能が搭載されていなかった(これも1.1.3、だったかで搭載されました)のと同様に、別に、そんなものは後付けでも全く構わない。そんな本質的でないものをいくら捨ててでも、iPod touchは、ユーザーに(Apple的に言えば)「体験」をさせるべきだったし、実際にさせていた。あの日本語入力を除いては、だ。この順序を、日本語ローカライズだけが守っていなかった。問題にしているのは、その「優先順位」だ。

※6/12追記

誤解がないようにもう一度書いておくが、「ファーストリリースから完成度の高いソフトウェアを載せなくてはならない」とは言っていない。もちろん、スケジュールや値段などと折り合わざるを得ないからだ。しかし、iPod touch1.1.1は、その「折り合い」の方向性を決定的に間違っていた。極端なことを言えば、「1.1.1は予測変換機能が未搭載」「結局1.1.4の現在になっても搭載されていない」という状況であったとしても、別にそれは「iPod touchというガジェットのコンセプトそのものを壊す仕様」ではない。「iPhoneに望む機能」みたいな記事(の日本版)に書かれることが一つ増えるという、ただそれだけの話だからだ。ここで問題にしているのは、上記の「優先順位」だ。

iPhoneが日本人ユーザーに受け入れられるか。何台売れるのか。……これらは、まぁ散々言われているように、大部分において、「日本人の携帯電話ユーザー」という集合の性格などに依存する問題だ。しかし「ローカライズの質」は違う。完全に、作り手に依存する問題だ。刷新(というか追加)される新日本語入力インターフェイスにおいても、またiPod touch1.1.1の時と同じレベルの酷いソフトウェアを「初期ファームウェア」とするならば、それを敬遠するユーザーに対して、僕は「リテラシーが低い」なんて決して言えないし、「きっとバージョンアップで解決されるからファームウェアバージョンアップのたびに電気屋に行って触ってみるべき」とも言えない。僕はそうするだろうけど、人には、ましてや、「体験」を踏みにじるインターフェイスに正常な拒否感を感じることができる人には、言えない(そして、どう考えてもiPhoneにおける日本語入力の重要度はiPod touchにおけるそれより高い)。


……だから「完全に新しい日本語インターフェイス」をiPhone初期バージョンに載せる、という判断を、いまいち信頼することができない。またあんなに質が低いソフトウェアを載せるくらいなら、「既にtouchで一定の使い勝手に達している古いソフトウェア」だけを載せる方がマシだ。「新インターフェイスを十分な完成度まで仕上げることができたのでiPhone2.0で搭載させる」ということなら、もちろんそれにこしたことはないんだけど……。


(Appleの言うところの)「体験」は、電器屋の店頭で商品を弄った全ての人に理解可能な性能だ。「PC+無線LAN+iPhoneで変わるライフスタイル」みたいな点に関して、君が思う「一般人」の評価能力が君以下であったとしても、「体験」に対する評価能力は、君も彼らも変わらない。だからこそ、初期バージョンでも、きちんとした、ローカライズを。

dammy

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