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2004上半期テクノ周辺ベスト (>>この記事のみを表示)

個人的に好きなのは踊れないテクノです。ということでリニューアルオープン間もない只でさえアクセス数が少ない時期に(予想されるツッコミ:いや、このまま永久に少ないから!)、その少ないアクセスの中の更に極一部以外(むしろ全員)に全く意味の分からない広告を出してみますよ。2004年上半期のテクノ〜エレクトロニカ俺ベスト。


俺ベスト1:Squarepusher - Ultravisitor

ASIN:B0001E70BM:image

かつてAphexTwinとWARP二大看板(≒テクノ二大看板)だったけど、メンタル君っぷりを発揮し音楽がどんどん迷宮化していき、失踪したりライブCD込みで何とかアルバムぶった駄作で「俺まだ生きてるよ」をアピールしたりしていたSquarepusherが今度こそ本当に帰ってきたよ!・・・という一作です。ジャズに接近するドラムンベースから変態ドリルンベース(「ドリルでドガガガとやるようなドラムンベース」の意)・テクノ的解釈なフリースタイルジャズを経て辿り着いた一つの到達地と言っていいんじゃないでしょうか。何つーか、「静と動」とかいう表現だとありきたりですが、彼の経歴やジャンル的な意味での非統一性が結晶化した一枚です。僕はいまだに彼のファーストアルバム「Feed Me Weird Things(ASIN:B000007423)」をたまに聴いてる人なんですが、今作も多分数年後でも聴いてる。

ASIN:B0001E70BM

俺ベスト2:Kid606 - Who Still Kill Sound?

ノイズやらにも走ったりしていたKid606の超ナード仕様アルバム。「ジャパニメーション大好き☆」というメリケンヲタの気概が感じられる一枚です。おそらく前作「Kill Sound Before Sound Kills You(ASIN:B0000DZTL5)」に対応したアルバム名なんだと思いますがとりあえずお前らは音楽を殺している、としか言いようがないです。誰だったかが「意図的なジャンクミュージック」と評してましたが、ゲットー・ジャングルあたりを中心に周囲のジャンルをかき乱し、かつどのジャンルにも属さないというのか属させてもらえないというのか、「ジャンルとかそんなんどうでもいいんだよジャパニメーションがあればあああ」というメッセージのみを込めた音楽。

ASIN:B0002CX1JS

俺ベスト3:MUM - Summer Make Good

民族音楽に打ち込みの高音と低音を合わせる、という例のスタイルなんですが「北欧!」という空気が濃厚なアーティストです。つまり「Summer」といっても「海!」とか「水着!」とか「TUBE!」とかそういう夏ではなくてカシミアのニット着て花とかそういうモノを見て「あぁ夏が来たんだな」と思うような夏です。MUMのこれまでのアルバムは割とBjorkと対になってましたが(故に割とテクノでない人も聴いてたりする)個人的に好きなのは、その音楽の物語性だったりします。ENIGMAとかでも言えるっちゃ言えると思うんですが、物語を喚起させる音楽なのですよ。ボーカルの扱いが小さくなり自然音の扱いが大きくなり、「全ての音は素材だ」という場所に向かっているようなので次回作も楽しみだ。

ASIN:B0001Q5YZE

俺ベスト3には入ってないが傑作:Tortoise - It's All Around You

Tnt(ASIN:B000006A97)・Standards(ASIN:B000056O2R)と紛れもない大傑作を続けていたTortoiseの三年ぶりのニューアルバム。いわゆる「ポストロック」というジャンルの音楽なんですが、つまり一言で乱暴に説明すると「ライブでギャーギャー騒いでるロックってのは音楽じゃねぇぇぇよ」というロックです。「無記名性」とよく言われるアレなんですが、その意味では完全にコレは「ゴール」であるように思えます。Tnt→Standardsの次という順序で聞いて欲しいアルバムではあるんですが、どうなんだろう、結局僕はその「無記名性(テクノという音楽は打ち込みというスタイル故に本質的に無記名な音楽だ、と何か言う人がいます)」の果てにある「記名性」を求めていたのかもしれない(例えば機材的に同じモノを揃えても↑三枚のアルバムは絶対に彼らにしか作れない)、本当に完璧な無記名性を提示されると僕には受け入れるだけのアレがないのかもしれない。と、自分の音楽嗜好を揺さぶられる勢いで「傑作」ではある一枚です。

ASIN:B0001EMW06


ところで、AMG AllMusicがリニューアルで凄く使いにくくなったんですが、音楽データベースで網羅性高くて検索性が良いサイト他にないですか_| ̄|○

最近聴いたCD (>>この記事のみを表示)

とりあえず言いたいことは、Venetian Snaresの「Huge Chrome Cylinder Box Unfolding(ASIN:B0001Z64XQ)」が良かった。そしてCDじゃなくてDVDだけど「WARP Vision The Videos 1989-2004(ASIN:B0002YNPVK)」は買うしかだ!CD屋のDVDコーナーに行っても「んんん、JeffMilesかMassiveAttackでも買うかなぁ・・・」としか思えなかった日々にサヨナラだ!

と思いつつ最近買った/聴いたCDについてダラダラと。

Bjork - Medulla

ASIN:B0002ADEP6:image

Bjorkという人間は「歌姫」であり「既得利権に拘らず積極的に新しい音を求める音楽人」でもあるんだろうけど、「プロデューサー」では無いんだよなぁ。というかその才能は無いんだよなぁ。

前作「Vespertine(ASIN:B00005NSXL)」では音響寄りの音を見せたBjorkのアカペラアルバム。機械に頼った前作に違和感を感じた人のストライクゾーンど真ん中な生身の音が堪能できます。

・・・というアルバムでは無くて、かなり前衛的な一枚です。「アカペラ」という表現がおかしい気もする。たしかにほぼ全ての音は人間の声なんだけど、例えばそれはビートを声で構成するヒューマンビートボックス。「ボーカルとか特別扱いはしない、声は素材である」というテクノの基本文法の裏、つまり「全ての素材を声で構成できる」という一枚です。

ここまでは面白い一枚なんですよ。ぶっちゃけ「Bjorkでなければ売り上げは100分の1」ですがBjorkの歌唱力が生きているので「これが仮にBjorkのデビューアルバムだとしたら(ネームバリュー無しで出したとしたら)売り上げは10分の1」くらいの感じですし。でもねぇ、これアルバムになってないよ・・・。良い曲が何曲もあってコンセプトが面白い、んだけど「セルフプロデュースせずに誰かと組んでいれば・・・」という感覚に襲われます。

ASIN:B0002ADEP6

Wagon Christ - Sorry I Make You Lush

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まぁWagon ChristなりLuke Vibert(Wagon〜の中の人)なりを聴いている人には「期待通りというか予想通りというか」という説明で通じると思いますがそういう類の人は既に買ったり視聴して「いらん」と思ったりしていると思うので「誰?」と言う人に分かりやすく説明します。

ロックという音楽は「従来、資金なり家柄なりが無いと不可能だった『音楽』を一般大衆にも発信可能なメディアに変えたジャンル」と性格付けることが可能でしょう。そしてロックをそう定義するならば、テクノとは「従来、友達がいないと不可能だった『音楽』をヒッキーにも発信可能なメディアに変えたジャンル」です。バンドメンバーとかいらねーですから。家族が寝静まった深夜に一人機械と格闘すれば生産可能な音楽ですから。

しかしTowerRecords某店に「テクノコーナー」とか「エレクトロニカコーナー」が存在せずそこらへんの音楽が全て「ダンスコーナー」に分類される今日この頃、テクノはどうしても「クラブミュージック」という、つまりヒッキーからはほど遠い雰囲気の言葉で表現される音楽と接近しなくてはいけない。ここで「知るか」と思うタイプのヒッキーと「そうか」と思うタイプのヒッキーがいて、後者の中の多くは「ヒッキーが身の程知らずにクラブぶってみました」という音楽しか生み出すことが出来ず挫折を味わうのです。会社員をしながら深夜に機械を弄ってデモテープをユーロップなレコード会社に送りつけデビューしたケンイシイはビールが美味しい国の馬鹿に「フロアをもっと意識しなよ」と言われてから大分長らく迷走していた(そして迷走を抜けたと思ったらまた迷走し始めた)。

・・・で、Luke Vibertは確実にヒッキーからスタートした人間です(いや僕の勝手なイメージかもしれません)が、「フロア」という雰囲気や「ダンスミュージック」という要素を非常に上手く取り入れています(終)。

ASIN:B00024I2YK

Faithless - No Roots

ASIN:B00020US6E:image

9.11以後のアメリカに強烈なメッセージを叩きつける「Mass Destruction」が話題です。

長距離ミサイルだろうと自爆テロだろうと

悪意こそが大量破壊兵器なんだ

『ザ・サン』紙だろうと、BBC第一放送だろうと

情報操作こそが大量破壊兵器なんだ

君が白人だろうと貧しいアジア人だろうと

民族差別こそが大量破壊兵器なんだ

と、いう歌詞をのせたエレクトロ・ファンクを、CCCDにのせた一枚です。そんな。

Prefuse73新作予約開始 (>>この記事のみを表示)

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ヒップホップは都会的なのか。

という問いに僕はずっと答えることができなかった。まぁ、結局これはHipHopとJ-HipHopの差、という例のアレに帰結するかもなんだけど、個人的にはヒップホップを生まれて初めて評価したのがPrefuse73の1st「VocalStudies〜(ASIN:B00005IBIA)」だったりします。エレクトロニカとヒップホップの融合、とか言われるけど、多分それはメランコリーなんだ。「ラップを愚痴のように聴かせるカット&ペースト音楽」とか誰かが評していたけど、多分それは流れる街並みと溢れる情報の中でのメランコリーなんだ。

Prefuse73の新作「Surrounded By Silence(ASIN:B0007QRAPU)」は3/22発売で未聴なんですが予約しておきます。2ndの「One Word Extinguisher(ASIN:B00008PRRJ)」が1stを超えていたか微妙、という理由で新作にあんま期待してない人もいるかもですが、「2ndのリミックス」だけど実際オリジナルより良かった気がする「Extinguished(ASIN:B00009XH5Q)」やEP等を聴く限りPrefuse73のパワーは1stから下がっていないし、むしろ、よりコンセプティブになってきていると思う。

ASIN:B0007QRAPU

最近注目しているCD (>>この記事のみを表示)

現在個人的に注目しているCD。当サイトが紹介するCDは「テクノ〜エレクトロニカ」であって「どうせマイノリティ」であって「割と自己満足アファリエイト記事」だったりしますがいつも通りほとんどの人はスルーでよろです(ぇー)。

Four Tet - Everything Ecstatic

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「フォーク+エレクトロニカ」ということで「フォークトロニカ」とか称されているFour Tetのニューアルバム。前作「Rounds(ASIN:B000092Q6L)」が個人的には今でも聴いている名盤だったりするので期待しています。「フォーク」というと「田園」とか「土臭い」とかいうイメージを持っている人も多いかもですがFour Tetは、何というか、非常に洗練されている(そして切ない)。むしろ「俺はこれ大好きなのに何でクラシックは全く聴けない(眠くなる)んだろう」とたまに思う。

ASIN:B0009ESSGK


Prefuse 73 - Prefuse 73 Reads The Books EP

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ヒップホップ+エレクトロニカであり僕がここ数年「好きなアーティストベスト10」には確実に入れているPrefuseの新作。HMVの商品ページには既に紹介がアップされてます。「『Surrounded By Silence』というよりは、1st『Vocal Studies & Uprock Narratives』をゆるく、フォーク色強くさせたような印象」だそうな。ただ個人的にSavath&Savalas(Prefuseの中の人の別名義、フォーク路線)の音は土臭すぎるので視聴してから買おうと思う。

ASIN:B0009EVISA


Amon Tobin - Splinter Cell Chaos Theory...

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最近DVDオーディオ版(ASIN:B0008F10TC)が発売されて「あ、これCD版発売時にチェック漏れしてた」と気付いた訳ですがNinjaTune看板(多分)AmonTobinの最新作。基本路線はドラムンベース〜トリップホップなのでそこらへんの流れが好きな人は視聴してみては。

ASIN:B00030EQVQ


Paradroid - Romanticism in Robotic Systems

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この記事で紹介している他のCDは「まだ買ってないけど買いたい」なんだけど、これだけは既に買っています。クリックハウス〜エレクトロニカ。「クリックハウス」という言葉が聞き慣れない人は「マウスクリックで作ったハウス」と考えれば多分合ってる。つまるところデスクトップでハウス的な音楽を作ってみようよの意味。

割とタイトルが全てを語ってる感じで、「ロボットな感じのシステムで構築された音楽なんだけどロマンチック」です。僕は音楽の好みがここ五年くらいで大まかに言ってダンス→エレクトロニカになってるんですが、その意味で「最近聴きたいクリックハウス」だったりするのです。

ASIN:B0008MGGSK


Superpitcher - Today

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ドイツのレーベル「Kompakt」の看板(多分)SuperpitcherのMIX-CD。「ドイツのテクノ」というと「Mijk van Dijk」とか「卓球」とかそういうのを思い浮かべる人もいるかもですが、同じようなミニマム路線でもKompaktの音は非常に繊細で穏やかです。最近いわゆる「ジャーマンテクノ」「ジャーマントランス」は聴いてないんだけど、Superpitcherの前作「Here Comes Love(ASIN:B00020H96G)」は非常にストライクゾーンです。

ASIN:B00083D5D8


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