トップページに戻る

Category

AllArchives

Checker

Credit

端末としてのtouch/iPhone

かつて、iPodは、Podcastを再発見した


順序を忘れたが、少なくとも、Podcastが一定の市民権を得たのはiPodの普及以後だった、とは思う。

結果論だが、iPodの「毎日普通に日常として同期を行う」という性質、つまりそれをしないと再生回数やらが反映されないしDockなデフォルト環境では「充電しようとしたら勝手に同期が始まる」という仕様だし、という性質は、「iPodユーザーは日常的に母艦とiPod間での同期を行う」という現象を生じさせた。

Podcastは、単純化して言えば「母艦でネットから情報を取得し、何らかの方法でガジェットへの転送が行われるのを待つ」という技術なのだが、これは「日常的な同期」を条件としなければ普及しない。僕のサブプレイヤーはiriverのT50(単三で動くので旅に便利なのですが生産終了済)で、エクスプローラで MP3を転送できるのが強みなんだけど、逆に言えば、「ダウンロードされたPodcastデータをわざわざ専用ツールで転送させるのがかったるい」。



この反転が、つまり本来的に言えば割と微妙な仕様が、前提として受け入れられることで、「母艦が入手したデータを日常行為としてガジェットに転送する」という流れが成立し、Podcastは、まさにそれによって普及したのであった。iPodは、だからこそ独立したガジェットではなく「PCと主従関係を構築する端末」であり、世界で初めてそのポジションを、普通の大学生とかにも明確にアピールするブツとなったのであった。

我々が大なり小なり(例えばそれこそ「iPod nanoを買った時点で」)PC/ガジェット間で主従関係を構築しているという、そのことを確認しておく。

「主従」としての携帯世代

で、だからこそ、実は(後述するが「一定程度に」)マクロ視点、或いはオルタナティブ視点で面白いのは、iPhone用アプリではなくWindows用スクリプトなのです、と言ってみる。iPhone用アプリとは、基本的にはiPhoneを「独立したガジェット」と見なすものだ。例えば、RSSリーダーであるならば、そのiPhone用アプリはiPhone自身にデータを取得させなければならない。touch1.1.2(には歌詞閲覧機能が搭載されていなかった)の時に便利だった歌詞ビューア

※参考

iPod touchで歌詞を表示する「Lyrics.app」 :教えて君.net

はiPod touch自身に歌詞データを取得させていた。しかし「端末」であるiPhoneに対して、その端末自身にデータを取得させる必要は、「本質的には」というレベルの話として(もちろん1.1.2時代にあのアプリは素晴らしかった訳ですが)、無い。touchにしても iPhoneにしても、自動実行とかマルチタスクとかが弱すぎるので、ここらへんに関して懐が深い母艦に処理を行わせる方がスマートだ。

  • 音楽
  • 動画
  • 画像
  • アドレスデータ
  • カレンダー
  • ブラウザブックマーク

これだけのものを、touchやiPhoneは「同期」できる。音楽と動画はPodcastで利用される。ただ、おそらく、それでは全くもって「もったいない」んだ。ここには、まだ多くの可能性が眠っている。僕が書いたスクリプト

iPod touchオフライン時ウェブチェック用の「iWebSaving」 :教えて君.net

touchオフライン用RSSリーダー ■tokix.net

は、まぁ一応多少なりともこの可能性を示唆できれば良いんだけどなぁ、という感じに過ぎないが、ここにどのような可能性が眠り、どのような方法論が提示されるのか、割と楽しみにしていたりする。touchやiPhoneが、「ケータイ」や「ポータブルゲーム機」と違う最大の理由も、実はここにある、と僕は思っている。故に、いわゆる「ケータイユーザーによるiPhone叩き」に反発する人の論理に、この点において僕は違和感を感じていたりもする。


一つだけ、完全に未検証だが提案してみる。

iPod touch/iPhoneはマイドキュメント内の画像を「同期」で取り込めるんだけど、この際、一定サイズ以下の画像にはiTunesによる補正が行われていない、ように見える。PC内の画像データを、脱獄や別途用意する専用ツールに頼らずiPod touch/iPhone内に持ち込むことができる、はずなのだ(「実際に一切の補正が行われていないのか」という点を未検証)(あとSDKの制限を調べてない、まぁいずれにしてもPWNAGEがもうすぐリリースされるっぽいけど)。

「画像データ」は、別にそれ自体が画像を表している必要がないため(「バーコード」とか言っておくと伝わりやすいだろうか)、「画像データを持ち込むことが出来る」は、イコールで「任意のデータを持ち込むことが出来る」を意味しているはずなんだ(そのデータは画像としてはただのノイズかもしれないが、iPod touch/iPhoneがそのデータをデータとして参照できるなら、それには大きな意味がある)。

つまり、まぁ別に何でも良いけど、例えば、

  1. 母艦上のマインドマップツールで作成したデータを画像化(これは「パブリッシュ」ではなく、例えば「データをバーコード画像に変える」の意味)してマイドキュメント内の特定フォルダに置いておく
  2. iTunesの「同期」でデータがiPod touch/iPhone内に持ち込まれる
  3. iPod touch/iPhoneのマインドマップアプリが、そのバーコードデータを読み取り、iPod touch/iPhone内でマップ閲覧などを可能とする

と、いうようなことが、おそらく可能なはずだ。

そして、書き戻しが可能なのか調べてない(iPhone持ってない)けど、多分カメラで撮影した画像を母艦に書き戻せますよね?ならばiPhone側のマインドマップアプリで書き換えたデータを、その「カメラによる撮影画像」に紛れさせておけば、帰宅後の同期時に「iPhoneによって編集されたマインドマップデータ」が「母艦のマイピクチャ」に書き戻され、母艦のマインドマップツールはそれを参照することができる、と。


実のところ、この「端末」という観点のみから言えば*1、iPhoneはむしろ「touchよりコンセプトが不明瞭なガジェット」なのだ。「端末」なのか「独立したガジェット」なのかが不明瞭であり、それはむしろ、この観点における「後退」でもある。……もちろん、そのおかげで

  • Podcast
  • 出先でネットから入手した何らかのデータを母艦に移す

を両立できる訳だし、それは確実に、当たり前のこととして「前進」なんだけど、まぁ、あくまで「この観点のみから言えば」という話として。


……と、いうことで、この「母艦で入手したデータを同期で持ち込む」という方向性で面白いものを作った方、それを見かけた方はご連絡下さい(ぇ)。

  • *1: マクロ視点においても、「独立したガジェット」は、「主従関係」を構築した後、例えば「NapsterからWinny」と同様に、いずれ「主従関係」を脱するべきなので、この観点は必ずしも「マクロ」ではない。あくまで「iPhoneを独立したガジェットとして面白がる」よりはマクロである、という程度の意味。

SeeAlso

SameSubCategory

Footprint

Navigation

TrackBack

この記事へのトラックバック

Comment

PostForm

情報を登録  
コメントは本文以外省略可能で、当方の承認後掲載されます