Outlook→touch「Maps」の連携

iPod touchにデフォルトで搭載されている「連絡先」とは、つまり携帯電話におけるアドレス帳と同等の機能。このアドレス帳は、Windows上にインストールされているOutlook(Outlook Expressではない)の「連絡先」と、iTunesを用いた同期を行うことが可能である。Outlookの「連絡先」は、各種携帯電話のアドレス帳と同期可能であるため、携帯電話 → Outlook → iPod touch、というデータ連係が可能になる。……と、これだけでは面白くない(touchに入れてどうする?)のだが、touchの「連絡先」には、iPhone標準アプリ「Maps」との連携機能が搭載されている。これが、ミソだ。上記の連携は、iPhone「Maps」との組み合わせによって、非常に強力な存在となる。
参考:
iPod touchをハッキングして独自アプリをインストールする方法 for windows (CROSSBREED クロスブリード!)
iPod touch tips AFTER jailbreaking「iPhoneアプリのGoogle MapsやMail.appをiPod touchにインストールする」
iPod touchをハッキングしてiPhone用アプリをインストールする方法 (CROSSBREED クロスブリード!)
Jailbreak → iPhone標準アプリインストール、を行ったtouchでは、touch内の「連絡先」で知人・店などの住所をタップすると、Mapsで当該住所の検索が行われ、つまりGoogleMap上での表示が行われるのだ。
携帯電話アドレス帳 → Outlook「連絡先」 → iPod touch「連絡先」 → iPod touch「Maps」(Googleマップ)
……しかし、この「連携」は基本的に日本人向けには設計されていない。故に、連携を行わせるためには「コツ」というか「バッドノウハウ」が必要になる。
この記事では、あくまで携帯電話・Outlookとの連携を取りながらtouch「Maps」を利用する事を目的とするため、データは可能な限り携帯電話やOutlookでの利用に支障がないよう設定する。また、「携帯電話やtouchで長ったらしい住所を登録する人間はいないだろう」という前提なので、住所設定は全てOutlook上で行うことを「理想」とする。
なお、「結論だけでいい」という人は下にスクロールさせて「□2」「□3」をどうぞ。
Outlook上で定義した「住所」のフィールドは、touch連絡先の「住所」フィールドに同期される。touch「連絡先」上で住所をタップした場合は、「住所」フィールドの情報を元にして作成された検索ワードが「Maps」に引き渡される。……という、この課程において問題が生じる。
この問題を明らかにして、どのように我々日本人はOutlook上で住所を設定し、touch「連絡先」を運用すべきかを示す。

おそらく、多くの日本人は、何も考えなければ右SSのようにOutlookの「連絡先」設定を行うはずだ。
- 「郵便番号」を設定
- 「都道府県名」「市町村」「番地」に各情報を設定
- 「国/地域名」未入力
ただし、この状態ではtouch「連絡先」→「Maps」の連携を利用することができない。

この状態でtouchへの(iTunesを使った)同期を行うと、touchでのタップ時には右のような検索ワードが「Maps」に引き渡される。問題点は三つ。
- アメリカ式に「番地 市町村 都道府県名……」という順序でワードが作成されている
- 郵便番号が検索ワード内に現れている
- 国名が「Unites States」扱いとなり、これも検索ワード内に現れている
この問題を解決しなければ、Outlook → touch「連絡先」 → touch「Map」、の連携を利用することはできない。

まず、国名を設定する。「日本」。そして郵便番号は削除。

しかし、これではまだダメだ。touchへの同期を行うと右SS。一見正しく設定が行われているように見えるのだが……

この状態では、タップ時には右SSのような検索ワードが作成されてしまう。
検索ワード生成ルール
以降の住所 州/または群/市区町村 都道府県 日本
結局、アメリカ式の住所記述法(「番地 市町村 都道府県名……」という順序)になっているため正しく検索が行われない。
……ということで、Outlook → touchへの同期ルールと、ここまで書いてきた問題の解決策を示す。
- 郵便番号 → 郵便番号
- 都道府県名 → 都道府県
- 市町村 → 州または群/市区町村
- 番地 → 以降の住所
□1:全ての情報を「番地」に設定

まぁ、この方法が一番分かりやすいんだけど……。右SSのように全ての情報を「番地」に設定する。

これなら問題なくタップで住所は表示される。ただ、住所全てが「番地」に登録されたデータベースがOutlookや携帯電話で有用かと言われると結構疑問がある。気にしない人はこの方法で。
□2:「以降の住所」の2フィールドを活用する
上記Outlook → touchへの同期ルールには記述不足がある。
- 郵便番号 → 郵便番号
- 都道府県名 → 都道府県
- 市町村 → 州または群/市区町村
- 番地 → 以降の住所
- 番地の1行目 → 以降の住所1
- 番地の2行目 → 以降の住所2
Outlook上で「番地」は複数行入力が可能である。この2行目を利用する。

即ち、右SSのように住所を作成する。

結果、touch同期時にtouch「連絡先」の各フィールドには
- 都道府県「東京都」
- 以降の住所1「新宿区西新宿」
- 以降の住所2「1-26-2」
- 国名「日本」
が登録されている。

ただし、これでは、まだタップ時に住所が表示されない。右SSのような状態になる。何が起こっているかというと……

「新宿」と「1-26-2」の間に妙なスペースがあることに注目。

Outlook → touchの同期時に、「以降の住所1」の後に半角スペースが付加されている。これがジャマなので、上記のようにOutlookで住所を設定し、touchに同期を行った後、touch上で削除する。

これで、touch「連絡先」での住所タップ時に「Maps」で表示が行われるようになる。まとめると
- Outlook上で上記ルールに則した住所設定を行う
- 同期後に、「以降の住所1」の最後の半角スペースをtouch上で消す
この作業を行うことにより、Outlook上での住所データベースをtouchに持ち込み、タップでMapsと連携……という流れが可能になる。
□3:住所の各フィールドを利用可能な方法
これで謎が解けてきた。上記で最初は検索ワードが「〜日本」だったにも関わらず、一度編集(半角スペースを消すだけでも)を行うと、検索ワードは「〜Japan」となっており、また、検索ワードの生成ルールにも変化が見られる。これを使えば、イケる。

Outlook上で、右SSのように情報を設定する。
- 「都道府県名」を普通に設定
- 「市町村」に市区町村
- 「番地」を二行使う
……なお、三行目以降はtouch同期時に「以降の住所2」に入ってしまうので使えない。使うのは、あくまで二行目までだ。

同期後、上記と同様に「以降の住所1」のケツに謎の半角スペースがあるので削除。

これで、全てのフィールドを正しく活用した状態でOutlook → touchへの転送を行い、タップでMapsと連携させることが可能になる。……結局、「ケツの半角スペースを消す」だけとはいえtouch上での作業が必要になるので「完璧」とは言えないのだが、□3の方法なら、キレイなデータベースをtouchまで同期させてMapsと連携させることが可能になる。
とりあえず、「何がどうなるとどうなる」というポイントを省略せずに書いた(その方が誰かに「ベターな方法」を思いついてもらいやすいかなぁと……)ので、長くなって申し訳ない。正直、まだよく解明できていないポイントがいくつかあるので、内容の誤りやベターな方法にお気付きの方はコメントやらトラックバックやらでご指摘いただけると幸いです。郵便番号フィールドを消さざるを得ない、という問題(あと「touch上で微妙に操作が必要」という問題)が解決できていない。

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