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「それでも」タグに未来を見る

「タグ」という言葉が「Web2.0」とか「マンパワー」とかいった言葉の中で語られたことは、確実に弊害を生んでいる。一言で言えば、何故世界を彩る全ての要素にタグを付けさせたがるのか、ということだ。

「タグ」という言葉が「フォルダ構造」といった言葉と敵対する言葉(「フォルダ管理はもう古い」)として普及したことは、確実に弊害を生んでいる。一言で言えば、何故フォルダ構造を無視するのか、ということだ。



最近はYouTubeを、なんつーか、割と偏執的に追いかけてるのだけども、その課程の中でいくつかの方法論を提示してきた。その中の二つを軽く紹介します。

□1:HATENA-TUBEを使い話題動画を自動ダウンロード

ネットランナー2006年8月号で書いたネタだけど、「自動」でなければ別に特に工夫の必要もないので軽く書く。Irvineと連動するダウンロードスクリプトを使えば良い。Irvineには「登録日付で分ける」という機能があって、この機能を使うと「ダウンロードフォルダ\20060716」みたいなフォルダが自動生成されて、日付別フォルダ内にFLVファイルが蓄積されていく。

□2:TAGIRIを使いYouTube動画をサムネイル管理

「にゅーあきばどっとこむ」の記事で書いたけど、エクスプローラでは縮小表示でもサムネイルにならないFLVをサムネイル管理できる動画ブラウザ「TAGIRI」は、YouTube動画の管理にピッタリ。監視フォルダを設定すると、そのフォルダ(と子フォルダ)内に追加された動画が自動でカタログに加わる仕組み。


二つの方法論を併記したとき、ある疑問がTAGIRIに対して生まれる。何故、TAGIRIは「子フォルダ」という構造を無視して「全ムービー」に動画を一覧表示させるんだろう、という点だ。

TAGIRIはタグ管理に対応しており、特定タグが付加された動画を抽出表示する機能、「タグAとタグBの両方が付加された動画だけ」という形で動画を抽出表示する機能(スマートフォルダ)を搭載しているけど、いずれにしてもタグベース。フォルダ構造は無視されており、「特定フォルダと子フォルダ内の動画を全て並列に管理」「その上でタグ管理」という方式をとっている。「にゅーあきば」の記事だと見辛いんだけど、左カラムのツリーは完全タグベースなのです。


タグには、大きな欠点がある。付加しなければ付加されない、という欠点。故にタグは使えない……と言う程当サイトはWeb1.0的ではないので(!)、例えばTAGIRIに関しては以下のような「タグ活用法」を提示する。

特にお気に入りの動画にだけ「お気に入り」タグを付けておけばよい。特に酷い動画にだけ「これはひどい」タグを付けておけばよい。内容による検索(「ハルヒ」とか)ならキーワード検索で十分。「主観による管理」という、(「内容による」と並列な)管理のために、タグを使えばいい。

「従って」、TAGIRIが「全ての動画」の下位(ツリーにおける)に子フォルダを配置しない(=特定フォルダと子フォルダ内の動画を全て並列に管理している)点こそが、タグ論の危険性を如実に表している。少なくとも現在のWindowsはタグベースで動いていない。故にタグはツール間で共有されておらず、フォルダ構造は共有されている(例えば、Irvineから見てもTAGIRIから見ても、ある動画ファイルのパスは同じだ)。なら次期Windowsはタグベースで動けば良い……と言うかもしれないが、その「タグ」が付加される対象が「ファイル」であるなら、それは「フォルダ構造からの脱却」にはなっておらず、「タグという並列な選択肢の提示」でしかない。


そして、この上で、当サイトは「タグ」に未来を見る。おそらく、未来は二つある。

  • 可能性A:OSはタグベースの管理を取り入れるべき
    タグは、フォルダ構造と同様に、ツール間で共有されるべき
  • 可能性B:タグを扱うツールは、タグを「ファイル」のみに付加する時代から次のステップを目指すべき
    例えば動画ブラウザであるなら「この動画の1分23秒目に『これはひどい』を付加」が可能であるべき。・・・この例はあんま良くないかも

いずれにしても「タグ」は「フォルダ」を駆逐せず、並列な存在に過ぎない。ただ、「どのレイヤーで」並列であるか、だ。

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