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マッシュアップの「敵」を倒す

例えば、マッシュアップの「敵」を倒すということの意味、について。


URLリストに過ぎないRSSが「Rich Site Summary」であることに、昨年頭あたりから違和感を持っていた。

「RSS」というものは

  • 発信者である自分の情報
  • ウェブページのタイトル
  • ウェブページのURL
  • ウェブページの概要

を羅列したファイルに過ぎない。それは究極的に言えば日記ともblogとも(一応ここでは『blog≠日記』という書き方をする)個人運営サイトともニュースサイトとも関係がない。

RSSとはURLリストである

もし「はてな」が、はてなサイトの広告をクリックさせるためにRSSを配信していたなら、僕は「はてな」に悪意を持つ。・・・この文章は端的だけど二つ嘘がある。もう少し詳しく、かつ二つの嘘について書く。



はてなブックマークでタグ検索を行うと表示されるページ、例えば「タグ『youtube』を含む注目エントリー」ページにはRSSへのリンクがある。RSSファイルはこれ。RSSに記述されているURLは、ブックマークされた記事そのもの。ユーザーがRSSをリーダーに登録し、表示された記事をクリックした時に開かれるのは「ブックマーク対象の記事」であって、例えばこういうページではない。

□1:嘘1・・・広告について

別に広告はどうでもいい。広告が無いサイトは善意の産物で広告のあるサイトは金儲けの道具、なんてとらえ方はどうでもいい。「広告は必要悪」といった話ではない。アクセスは、それ自体が力だ。広告があろうがなかろうが、「誰かを自分のサイトにアクセスさせる」「誰かに自分のサービスを使わせる」ということそのものが「力の入手」である。それが、皆大好きWeb2.0の世界だ。

□2:嘘2・・・悪意について

人は悪を憎みクズを蔑視するが、(それが「はてな」サイト内URLであるという理由で)役に立たないRSSは「悪」でも「クズ」でもない。ただの「敵」であり、倒すべき存在に過ぎない。

APIの公開は「一機能」に過ぎない。別にページを取得しHTMLを解析するツールくらい、APIがなくたって組める。「API」のイニシアチブは提供者でなく利用者であって、いってしまえばAPIとは「HTMLを取得されると負荷がヤバいんでこうして下さい」「しかもほら、こっちのが便利でしょ?」という提案に過ぎない。

APIとかRSSとか、そもそもウェブとかいう限定的な話ではなく、「連携」の話。

マッシュアップの「敵」の定義

データの連携を「止める」存在(「生まない」存在、ではない)は「敵」に過ぎない。


・・・一応ここらへんで確認しておきますが、「はてな」はこの意味で「悪」でも「クズ」でも、「敵」でもない。良い、役に立つ、皆の味方なサービスです。


「データの連携」という概念の元では、「絶対的な最下流」というものは本質的に存在しない。基本的に、それこそ広告をクリックして貰えるのは最下流だけだけど、「絶対的に最下流にしかならない場所」というものは本質的には存在しない。

例えば、「はてな」はRSSを提供しており、RSSリーダーを使っている人は注目記事情報を得るために「はてな」サイトにアクセスする必要がない。

  • だけど、自分がブックマークを行うためにはアクセスする必要がある
  • だけど、RSSリーダーを使っていない人はアクセスする必要がある
  • だけど、今見ているページに「はてな」ユーザーがどんなコメントを残しているか知りたい場合はアクセスする必要がある
  • だけど、どんなRSSがリクエストされたかログることはできる
  • だけど、RSS自体に広告を仕込むビジネスモデルだってあり得る
  • etc

どんな言い方でもいいが、「最下流」は人によって、ケースによって異なっているし、そもそも「最下流」のみが意味を持つ訳ではないケースもある。・・・と、いうことに意味を感じられないなら

別の言い方をすれば、マッシュアップとはウェブにおける連携の概念。川の流れのように、データを流れさせる概念。その概念がウェブに拡大されたことが「今日的」とか「Web2.0」とかいう話であり、今存在しているのは、川に身を投じるか投じないかという、その選択だ。

マッシュアップの「敵」の定義

川には飛び込まない方がいい。

役に立たないRSSは「悪」でも「クズ」でもない。ただの「敵」であり、倒すべき存在に過ぎない。

例えば、当サイトは以前、Proxomitronを使いHTMLソースを書き換えダウンロードを行う、という方法論を(別にマッシュアップとかそういう話題の上でではないけど)提示した。そういった意味だ。

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