2005年フリーソフト10選
昨年に引き続き、2005年版のtokix.net的「今年を代表するツール」。選考基準は「2005年とはWinオンラインソフトユーザーにとってどんな年だったのか」というポイントを理解させてくれるツール、です。
2004年序盤において、僕はIEユーザーにSleipnir以外のブラウザを勧める理由を持っていなかった。その後の、少なくとも日本・・・世界的にも日本ほど国内産タブブラウザが充実した国は珍しい・・・におけるFirefoxの躍進と、それによって生じたタブブラウザ戦争は「Sleipnirの開発停止によって空いた穴を埋めるブラウザはどれか」であるように思えたし、Firefoxは「Geckoエンジン専用ブラウザである」という致命的な弱点を持っているブラウザであるように思えた。次代を制するのは「エンジン切り替え可能ブラウザ」であり、僕は開発再開をアナウンスしたSleipnirにその点(のみ)を求めていた。そして、実際に姿を現したSleipnir2は「エンジン切り替え可能」という点をも「一要素」とする、強いて言うならば「Firefox以降」の超カスタマイザブルブラウザだった。現状ではプラグインが少なすぎるためFirefox以上の機能を持っているかと言われると疑問であり、かつ今後プラグインがどの程度の量登場するか未知数な部分があるが、Firefoxの拡張を初めて知った時以上の興奮と期待を与えてくれたSleipnir2の登場によって、2005年は、おそらく2006年か2007年まで続くであろう「Firefox vs Sleipnir2」という戦争の始まった年、となるはずだ。
2004年まで、「○○専用ブラウザ」の「○○」に入るのはほぼイコール「2ちゃんねる」であり、それ以外は殆どと言っていいほどあり得なかった。会員数が200万人を突破(特に100万人から200万人は僅か4ヶ月)したmixiは確実に2ちゃんねるに次ぐ巨大なコミュニティとなっており、その性質・・・例えば「名無しさん」から実名へ・・・には2005年、そして2006年以降の「インターネット」の姿を見ることができるだろう。・・・といった話への分析はケータイAlternativeさんの「『mixi殺人事件』が起こるXデーはいつ?」や、「『ブログはちょっと怖いからやっていないけど、ミクシィならやってますよ』という言葉を聞く事が多くなりました」という文章で始まるガ島通信さんの「mixiという幻想の共和国、そこは内ではなく外である」とかに任せますが、「mixi専用ブラウザ」という新しいジャンルのソフトがmixiCatを筆頭にいくつか登場(シェア拡大)した2005年。今後も「Web2.0」といったキーワードと共に「特定のネットサービスを利用するための専用ツール」というのはバリエーションを増やし続け、そしていずれ「ソーシャルブラウザ」という一つのソフトウェアに統一されていくのかもしれません。
Windowsが標準でパーソナルファイアーウォール(PFW)機能を搭載して以来、という書き方でいいと思うんだけど、サードパーティー製PFWという市場は縮小に向かっている。「フリーで使えるPFWはWin標準だけでサードパーティー製は全てシェアウェア」という時代を現実的に想像できてしまうほどに。そしてその時僕らがすべきことは、おそらく「基幹部分を標準PFWに任せ複雑な制御を他のフィルタリングソフトに行わせる」といった、複数ソフトの組み合わせであるはずなんですが、PFWやフィルタリングソフトというのは、基本的に導入するだけで通信速度を低下させる代物です。X-GUARDが2005年、というか2005年以降のフリーソフトにおいて重要な点は、マシンスペックに依存することで通信速度を低下させないフィルタリング(マシンスペックが不十分だと遮断すべき通信を通過させてしまう危険性があるが、基本的に速度が一切下がらない)。「何のためにCPU速度が向上を続けているのか」という問いに対する答えの一つ、とまで言うと言い過ぎかもですが、この方向性であれば、僕らはフリーPFWが消えた後もネットワーク周りで遊ぶことができるはずなんだ。
サービスを凄まじい勢いで拡大するGoogleと、ディレクトリ管理に代わる新しい管理方法「タグ」。「ファイルをカタログ化し(ファイル名以外の)様々な条件によるアクセスを可能とする」という方法論だが、「実用性」とかいう意味において成熟に達したのは昨年以前のiTunes/GMailと、2005年のPicasaだけではないだろうか。巨大な画像が並んだフォルダでもサムネイルが時系列でスムーズに表示されタグによる検索も可能。我々はそれが直感的でなく面倒だからディレクトリ管理を嫌い、新たな管理方法としての「タグ」を求めたのであり、デジカメユーザーが「直感的に」「面倒な思いをすることなく」大量の画像を管理することの出来るPicasaは(iTunes/GMailと同様)優れたインターフェイスだろう。
それが(道徳的に)良いことかどうかは別としても「音楽の不正入手」というのは、それこそそこらへんの高校生までが「パソコンでできること」の一つに挙げる行為であり、「ディレクトリ管理」だとか「拡張子」だとか「ID3タグ」だとかよりも敷居の低い概念となっている。従ってファイル共有は確実に二分化の道を辿る運命にある。iTunesとの連携(ダウンロードしたMP3ファイルを自動的にiTunesライブラリに登録させることができる等)という、なかなかに新しい機能を搭載したCabosは「カジュアルなファイル共有」という方向性において(繰り返すが少なくとも法律的に、そして道徳的にどうなのかという話は外し)2005年においてコンセプティブであり、Gnutellaネットワーク(Napster崩壊以降特に海外で普及しているファイル共有ネットワークであり、Cabosを含めた各種ファイル共有ソフトからアクセス可能)自体の普及率が低い日本ではイマイチ「初心者が最初に手を出すファイル共有ソフト」というポジションを手に入れていないにしても、2005年のファイル共有周りを代表するツールだと思います。
誤解を恐れずに言えば、2004年までストリーミングファイルのダウンロードというのは一部マニアと洋楽洋画ファン(海外はまた少し事情が違った)と雑誌スペースを余らせたライターのための概念であり、少なくとも国内のストリーミングには落とす価値のあるファイルなどほとんど存在しなかった。Gyaoを代表例としておきますが、国内ストリーミングに本当の意味で面白いファイルが登場したのは2005年であり、即ち、「ストリーミング動画をHDDに保存し何度も楽しむ」という行為に多数のネットユーザーが需要を見出したのも、2005年でしょう。ストリーミングは動画ファイルの実URLを隠しているため通常のダウンローダーでは落とせないことが多い。パケット(PC間を飛び交うデータの最小構成単位)を解析することでストリーミング動画の実URLを解析&自前でダウンロードする国内産フリーソフトPacketMonStarは今後さらに注目度を高めるはずです。
ストリーミング(例えばGyao)とメディアファイルデータ販売(例えばiTunesMusicStore)は2005年に大きく、寧ろ2004年までの「実質0」から無限倍に成長した分野ですが、残念ながら2005年とは「データの楽しみ方」という点における主導権がユーザーサイドにある時代ではなく、DRM(デジタル著作権管理、つまるところプロテクト)によって再生可能期間やコピー可能回数などが厳しく制限されている時代であり、その主導権を手に入れるためユーザーは様々な行為を必要とされている。DRM解除は(その法律的問題を別としても)敷居の高い行為であり、例えばDVDヨン(DVDのプロテクトを破った人)とiTMSとの戦争なんかを例にしておきますが、「敵」のフットワークが軽く対応が早い分野なので、ネット上の動向を逐一チェックしていないとなかなかに難しい。そういった方向性ではなくて、PC上で再生されている動画をそのまま録画すればいいんじゃないか?というのがカハマルカの瞳。基本的に何でも録画できるので毎日それ系のニュースサイトをチェックする必要もない。iPodの普及とはそれ即ち「質より量」の時代(CDからMP3へ)であるため画質の劣化(圧縮された動画ファイルを再生しそれを録画して再圧縮するというプロセス上どうしても画質は悪化する)は2005年において「何が何でも避けねばならない」という類の物ではない。現状では再生→録画は「非常に負荷の高い作業」ですが、これもまた「何のためにCPU速度が向上を続けているのか」という問いに対する答えの一つ、とまで言うと言い過ぎかもですが・・・という話だと思います。
窓の杜大賞受賞ソフトなのでかぶるのが微妙に悔しいんですが、動画を、携帯電話・iPod・PSPなどのポータブルデバイスで再生可能なファイルに変換するためのソフト。変換元動画と変換形式(機種依存)を指定するだけの簡単操作なので非常に使いやすいです。「動画をポータブルデバイスに入れて電車内等で鑑賞する」というスタイルが現状どの程度市民権を手に入れているか&今後どの程度手に入れるかは何とも言えませんが、例えば動画対応をセールスポイントとしている第三世代携帯の普及・ビデオiPod・PSPといった2005年的なキーワードと極めて強いリンクを持つ、文句なく「2005年らしい」ソフトでしょう。
メニュー画面やチャプターなどを残した状態でDVDをCDサイズに圧縮する、という新しい方向性を提示したDVDバックアップツールratDVD。生成された動画はMediaPlayerClassicなどの一般的な高機能プレイヤーソフトで再生可能。正直に言えば日本におけるDVD共有のボトルネックは回線速度やHDD容量やメディア単価ではなくCPUである気がしなくもない(DVDをリッピング後に圧縮し700MBにしてから送受信するより、リッピング後4〜8GBのまま送受信した方が早い、という環境の方が多いのでは?)ので国内で今後どの程度普及するかは何とも言えませんが、特に海外で今後存在感を強めていくでしょう。動画圧縮技術進化は既に緩やかになっていて、例えばDivXからH.264(iTunes/iPodにも採用され2005年に注目度が高まった圧縮形式)への進化とかいう話では開発者・マニアと一般ユーザーの間に温度差が生まれていると思いますが、ratDVDみたいな方向性での進化は、素直に非常に面白い。
まぁ、去年も書きましたが、こういう企画ってどこまでいっても「人それぞれ」なので、とりあえずコンセプトというか選考基準を明示化し、その下にあるソフトのみを紹介し(たつもり)、別のコンセプト(とその下にあるソフト)を提示されている方を見つけたら「参考記事」という形で紹介します。
・・・ということで参考記事。
重要なツールを一つ忘れていました・・・。DVDFab Decrypterを外しmixiCatを入れました。最初で最後の訂正にします、すみません。
2005/12/28 21:03
ブラウザ:Sleipnir2
2004年序盤において、僕はIEユーザーにSleipnir以外のブラウザを勧める理由を持っていなかった。その後の、少なくとも日本・・・世界的にも日本ほど国内産タブブラウザが充実した国は珍しい・・・におけるFirefoxの躍進と、それによって生じたタブブラウザ戦争は「Sleipnirの開発停止によって空いた穴を埋めるブラウザはどれか」であるように思えたし、Firefoxは「Geckoエンジン専用ブラウザである」という致命的な弱点を持っているブラウザであるように思えた。次代を制するのは「エンジン切り替え可能ブラウザ」であり、僕は開発再開をアナウンスしたSleipnirにその点(のみ)を求めていた。そして、実際に姿を現したSleipnir2は「エンジン切り替え可能」という点をも「一要素」とする、強いて言うならば「Firefox以降」の超カスタマイザブルブラウザだった。現状ではプラグインが少なすぎるためFirefox以上の機能を持っているかと言われると疑問であり、かつ今後プラグインがどの程度の量登場するか未知数な部分があるが、Firefoxの拡張を初めて知った時以上の興奮と期待を与えてくれたSleipnir2の登場によって、2005年は、おそらく2006年か2007年まで続くであろう「Firefox vs Sleipnir2」という戦争の始まった年、となるはずだ。ブラウザ拡張:Greasemonkey
Firefoxの専用拡張(プラグイン)なので「フリーソフト10選」という括りの中に入れていいのか微妙なんですが、サイトをユーザーサイドで「勝手に」書き換える拡張。単純に言えば「2ちゃんねるのh抜きURLに自動リンクを貼る」といったことですがそういった話だけでなく「サイトAでの検索結果ページにサイトBでの検索結果を貼り足す」といったリレー検索など、複数サービスをまたぐ「書き換え」が特徴。例えば「Web2.0」というキーワードは、ユーザーサイドから見れば「ネットサービスとはデータベースとデータベース制御のためのアプリケーションに過ぎない」「複数のデータベースへ一つのソフト/統一されたインターフェイスでアクセスしよう」という考え方に他ならない。ならば、使いにくいサイト(ウェブアプリケーション)は自分で書き換えてしまえばいい。この考え方は別にWeb2.0の発明品でもなく、早い話僕はこの考え方が好きなので以前からProxomitronを使い込んでいた(初心者向け連載も書いたりしてた)んですが、例えばGoogleMapのAPI公開だとか「はてな」周りだとかでネットサービスの敷居が消えつつある2005年に、クライアントサイドにおいてこのコンセプトを進めたソフト(拡張)としてGreasemonkeyを挙げます。mixi専用ブラウザ:mixiCat
2004年まで、「○○専用ブラウザ」の「○○」に入るのはほぼイコール「2ちゃんねる」であり、それ以外は殆どと言っていいほどあり得なかった。会員数が200万人を突破(特に100万人から200万人は僅か4ヶ月)したmixiは確実に2ちゃんねるに次ぐ巨大なコミュニティとなっており、その性質・・・例えば「名無しさん」から実名へ・・・には2005年、そして2006年以降の「インターネット」の姿を見ることができるだろう。・・・といった話への分析はケータイAlternativeさんの「『mixi殺人事件』が起こるXデーはいつ?」や、「『ブログはちょっと怖いからやっていないけど、ミクシィならやってますよ』という言葉を聞く事が多くなりました」という文章で始まるガ島通信さんの「mixiという幻想の共和国、そこは内ではなく外である」とかに任せますが、「mixi専用ブラウザ」という新しいジャンルのソフトがmixiCatを筆頭にいくつか登場(シェア拡大)した2005年。今後も「Web2.0」といったキーワードと共に「特定のネットサービスを利用するための専用ツール」というのはバリエーションを増やし続け、そしていずれ「ソーシャルブラウザ」という一つのソフトウェアに統一されていくのかもしれません。ネットワークフィルタリング:X-GUARD
Windowsが標準でパーソナルファイアーウォール(PFW)機能を搭載して以来、という書き方でいいと思うんだけど、サードパーティー製PFWという市場は縮小に向かっている。「フリーで使えるPFWはWin標準だけでサードパーティー製は全てシェアウェア」という時代を現実的に想像できてしまうほどに。そしてその時僕らがすべきことは、おそらく「基幹部分を標準PFWに任せ複雑な制御を他のフィルタリングソフトに行わせる」といった、複数ソフトの組み合わせであるはずなんですが、PFWやフィルタリングソフトというのは、基本的に導入するだけで通信速度を低下させる代物です。X-GUARDが2005年、というか2005年以降のフリーソフトにおいて重要な点は、マシンスペックに依存することで通信速度を低下させないフィルタリング(マシンスペックが不十分だと遮断すべき通信を通過させてしまう危険性があるが、基本的に速度が一切下がらない)。「何のためにCPU速度が向上を続けているのか」という問いに対する答えの一つ、とまで言うと言い過ぎかもですが、この方向性であれば、僕らはフリーPFWが消えた後もネットワーク周りで遊ぶことができるはずなんだ。画像ビューア:Picasa
サービスを凄まじい勢いで拡大するGoogleと、ディレクトリ管理に代わる新しい管理方法「タグ」。「ファイルをカタログ化し(ファイル名以外の)様々な条件によるアクセスを可能とする」という方法論だが、「実用性」とかいう意味において成熟に達したのは昨年以前のiTunes/GMailと、2005年のPicasaだけではないだろうか。巨大な画像が並んだフォルダでもサムネイルが時系列でスムーズに表示されタグによる検索も可能。我々はそれが直感的でなく面倒だからディレクトリ管理を嫌い、新たな管理方法としての「タグ」を求めたのであり、デジカメユーザーが「直感的に」「面倒な思いをすることなく」大量の画像を管理することの出来るPicasaは(iTunes/GMailと同様)優れたインターフェイスだろう。ファイル共有:Cabos
それが(道徳的に)良いことかどうかは別としても「音楽の不正入手」というのは、それこそそこらへんの高校生までが「パソコンでできること」の一つに挙げる行為であり、「ディレクトリ管理」だとか「拡張子」だとか「ID3タグ」だとかよりも敷居の低い概念となっている。従ってファイル共有は確実に二分化の道を辿る運命にある。iTunesとの連携(ダウンロードしたMP3ファイルを自動的にiTunesライブラリに登録させることができる等)という、なかなかに新しい機能を搭載したCabosは「カジュアルなファイル共有」という方向性において(繰り返すが少なくとも法律的に、そして道徳的にどうなのかという話は外し)2005年においてコンセプティブであり、Gnutellaネットワーク(Napster崩壊以降特に海外で普及しているファイル共有ネットワークであり、Cabosを含めた各種ファイル共有ソフトからアクセス可能)自体の普及率が低い日本ではイマイチ「初心者が最初に手を出すファイル共有ソフト」というポジションを手に入れていないにしても、2005年のファイル共有周りを代表するツールだと思います。ストリーミングダウンロード:PacketMonStar
誤解を恐れずに言えば、2004年までストリーミングファイルのダウンロードというのは一部マニアと洋楽洋画ファン(海外はまた少し事情が違った)と雑誌スペースを余らせたライターのための概念であり、少なくとも国内のストリーミングには落とす価値のあるファイルなどほとんど存在しなかった。Gyaoを代表例としておきますが、国内ストリーミングに本当の意味で面白いファイルが登場したのは2005年であり、即ち、「ストリーミング動画をHDDに保存し何度も楽しむ」という行為に多数のネットユーザーが需要を見出したのも、2005年でしょう。ストリーミングは動画ファイルの実URLを隠しているため通常のダウンローダーでは落とせないことが多い。パケット(PC間を飛び交うデータの最小構成単位)を解析することでストリーミング動画の実URLを解析&自前でダウンロードする国内産フリーソフトPacketMonStarは今後さらに注目度を高めるはずです。ストリーミングキャプチャ:カハマルカの瞳
ストリーミング(例えばGyao)とメディアファイルデータ販売(例えばiTunesMusicStore)は2005年に大きく、寧ろ2004年までの「実質0」から無限倍に成長した分野ですが、残念ながら2005年とは「データの楽しみ方」という点における主導権がユーザーサイドにある時代ではなく、DRM(デジタル著作権管理、つまるところプロテクト)によって再生可能期間やコピー可能回数などが厳しく制限されている時代であり、その主導権を手に入れるためユーザーは様々な行為を必要とされている。DRM解除は(その法律的問題を別としても)敷居の高い行為であり、例えばDVDヨン(DVDのプロテクトを破った人)とiTMSとの戦争なんかを例にしておきますが、「敵」のフットワークが軽く対応が早い分野なので、ネット上の動向を逐一チェックしていないとなかなかに難しい。そういった方向性ではなくて、PC上で再生されている動画をそのまま録画すればいいんじゃないか?というのがカハマルカの瞳。基本的に何でも録画できるので毎日それ系のニュースサイトをチェックする必要もない。iPodの普及とはそれ即ち「質より量」の時代(CDからMP3へ)であるため画質の劣化(圧縮された動画ファイルを再生しそれを録画して再圧縮するというプロセス上どうしても画質は悪化する)は2005年において「何が何でも避けねばならない」という類の物ではない。現状では再生→録画は「非常に負荷の高い作業」ですが、これもまた「何のためにCPU速度が向上を続けているのか」という問いに対する答えの一つ、とまで言うと言い過ぎかもですが・・・という話だと思います。動画エンコード:携帯動画変換君
窓の杜大賞受賞ソフトなのでかぶるのが微妙に悔しいんですが、動画を、携帯電話・iPod・PSPなどのポータブルデバイスで再生可能なファイルに変換するためのソフト。変換元動画と変換形式(機種依存)を指定するだけの簡単操作なので非常に使いやすいです。「動画をポータブルデバイスに入れて電車内等で鑑賞する」というスタイルが現状どの程度市民権を手に入れているか&今後どの程度手に入れるかは何とも言えませんが、例えば動画対応をセールスポイントとしている第三世代携帯の普及・ビデオiPod・PSPといった2005年的なキーワードと極めて強いリンクを持つ、文句なく「2005年らしい」ソフトでしょう。DVDバックアップ:ratDVD
メニュー画面やチャプターなどを残した状態でDVDをCDサイズに圧縮する、という新しい方向性を提示したDVDバックアップツールratDVD。生成された動画はMediaPlayerClassicなどの一般的な高機能プレイヤーソフトで再生可能。正直に言えば日本におけるDVD共有のボトルネックは回線速度やHDD容量やメディア単価ではなくCPUである気がしなくもない(DVDをリッピング後に圧縮し700MBにしてから送受信するより、リッピング後4〜8GBのまま送受信した方が早い、という環境の方が多いのでは?)ので国内で今後どの程度普及するかは何とも言えませんが、特に海外で今後存在感を強めていくでしょう。動画圧縮技術進化は既に緩やかになっていて、例えばDivXからH.264(iTunes/iPodにも採用され2005年に注目度が高まった圧縮形式)への進化とかいう話では開発者・マニアと一般ユーザーの間に温度差が生まれていると思いますが、ratDVDみたいな方向性での進化は、素直に非常に面白い。まぁ、去年も書きましたが、こういう企画ってどこまでいっても「人それぞれ」なので、とりあえずコンセプトというか選考基準を明示化し、その下にあるソフトのみを紹介し(たつもり)、別のコンセプト(とその下にあるソフト)を提示されている方を見つけたら「参考記事」という形で紹介します。
・・・ということで参考記事。
※参考
moewe 的 2005 年ベストソフト3選
2005年 オンラインソフト 今年の15本 By パソコン遊戯
2005年、フリーソフト 10選 (キミガタメ「ハ」)
2005年もパクられてこなかったもの私的まとめベスト3

Comment
スレイプニールの代わりにFirefoxにIE Tabエクステンションを入れるというのはナシでしょうか(´・ω・`) ボタンひとつでFirefoxのレンダリングエンジンをGeckoとIEコンポーネントから選べます。
あとPicasaはコンセプトがAppleのiPhotoに酷似してると聞いたことが……。や、使ったことないしWindowsで走るというのが大きいんでしょうけど。
「入れる」というのは「10選に」という意味ですよね
「エンジン切替」というのを、例えばセキュリティと絡めて書くならば、
http://www.tokix.net/txt/000178.html
みたいな感じ(いい加減なレスですみません)なんですけど、将来性というか設計というかそういうレベルでIE Tabは現状はLunascape3など「標準的な」エンジン切替ブラウザを目指している段階だ、と考えています。Sleipnir2も上記記事のように現状では微妙ですが、プラグインによる可能性
http://www.tokix.net/txt/000171.html
を評価(というと偉そうですが要は役に立たない応援と期待を)しています(「エンジン切替」という点のみにおいても、またブラウザの設計自体に関しても)。「エンジン切替」は、例えば2004年10選
http://www.tokix.net/txt/000115.html
に入れたSylera2とかのレベルからまだ進化していない(唯一面白かったのはNN8だがブラウザとして10選には入れにくい)、でも今年はSleipnir2のプラグイン周りの設計が面白かった、という感じ、とでもいうか・・・
iPhotoは・・・ぶっちゃけ使ったことがないのでコメントできませんorz
スレイプニール関連の記事をざっと拝読しました。自分は使ったことないですが、ここまでカスタマイズ性が高いということであれば、カスタマイズというよりビルドと言った方がしっくり来るかもしれませんね。各機能をモジュール化して自由に分離できるという設計をブラウザに持ち込んだアイデアは面白いと思います。
アプリケーション本体はブラウザとしての本当に必要な最低機能だけを提供し、他は全て外に追い出した格好なんですね。
iPhotoは……iTunesと同じコンセプト&ユーザインターフェースで画像とムービーを管理するソフトですね。音楽を管理するか画像を管理するかの違いだけかも。
エンジン切替という概念自体が一つの要素に過ぎない、とか、例えばそれこそブックマークのディレクトリ管理とタグ管理でも何でもいいですが、そういうあらゆる要素を自由に「ビルド」できる(可能性を秘めている)ということでSleipnir2を10選に入れました(で、「要素」としては、例えばGreasemonkeyなりPicasaなりが主張するものが面白かったな、と)
> iTunesと同じコンセプト&ユーザインターフェースで画像とムービーを管理
あ、なるほど。そう言われてみるとたしかにAppleが作りそう&Picasaとかぶりそうですね。ま、まぁ「Winオンラインソフトユーザーにとって〜」の10選なので・・・