RSSとはURLリストである
僕は「お行儀の良い技術」というのが嫌いだ。
技術はエロと結びつかないと普及しない、という台詞・・・即ち、ビデオデッキはAVのおかげで普及した・・・を言うのであれば、Firefoxはエロサイト用ブラウザだ。ウェブで最も「セキュリティ」というものを真剣に考えなければいけない場所はエロか割れだ。だから「僕は安心して割れるためにFirefoxを導入しました」とか「エロサイトをIEで回るのは怖いけど、Firefoxに乗り換えれば安心」とかいう売り文句でFirefoxは宣伝を行えばいいと思うのだが、そういう論調はネットの何処にも存在しない。
同じレベルの話として、RSSとはURLリストだ。汎用性が高く、リーダーとの組み合わせにおいて様々なスタイル(メーラー型リーダーを使ってデータベースを作ることもできるしデスクトップ貼り付け型リーダーで常時表示させておくこともできる)で利用可能なURLリスト。以前別の記事でblog周辺のRSS熱にクエスチョンマークを書いたけど、「RSS」というものは
- 発信者である自分の情報
- ウェブページのタイトル
- ウェブページのURL
- ウェブページの概要
を羅列したファイルに過ぎない。それは究極的に言えば日記ともblogとも(一応ここでは『blog≠日記』という書き方をする)個人運営サイトともニュースサイトとも関係がない。
合法ビデオのtorrent情報(BTはファイルの情報が記載されたtorrentファイルを元にしてダウンロードを行う)をRSSで配信しBTによる地引ダウンロードを行うVideoraだとか、ワンクリックでiTunesに転送可能な音声ファイルRSSを配信するPodcastだとか、RSSは「新しい活用方法」を求めている。でもさ、そういう風に「RSSを更に新しいシステムと組み合わせることで」という話をする前に、それ以前の問題として、RSSはURLリストなんだよ。その意味において、僕はBTで言うならisoHunt(ネット上からtorrentファイルを検索した結果をRSS配信している、つまり割れやエロに利用可能)やヤフオクのRSS対応(検索結果をRSSで配信するようになった)を評価するし、面白いと思う。ちなみに僕が初めてRSSについて書いたときに「例」にしたのはFeedAmazonだったりする。Videoraによる地引ダウンロードはたしかに「面白い」のだけど、RSS以外のシステムとの組み合わせでしか動作しない以上、「RSS」の最大の長所であったはずの「汎用性」は消えている。つまり、Videoraを起動していないと「地引ダウンロード」は発動しないのであり、例えば「それはnyによる地引とどのように違うのか」と問われると答えが難しい。汎用性の高さが長所だったはずの技術を「このプラットフォームでこのツールを使うとこれができる」と限定的な方向性で進化させれば、既存の技術と「かぶる」可能性/ある限られた範囲の人間以外に見向きもされなくなる可能性が高くなるのは必然だ。・・・別にVideoraやPodcastを叩いているのではなくて、「それももちろん面白いんだけど、足下を見るという行為もしようぜ(まだRSS自体が『市民権を得ていない』技術なんだし)」の意味。
そして「足下を見た」とき、RSSとは、汎用性が高く、リーダーとの組み合わせにおいて様々なスタイルで利用可能なURLリストだ。デスクトップに何を貼るか・何に関するデータベースを作るかは、ユーザーに委ねられている。従って、それは確実にエロや割れと繋がる「べき」技術でもある(こういうことを書くと「お前が厨だからといって皆が同じだと思うなよ」と言われそうだけど、全く同じ理由で僕は個人blogとかのRSSよりAmazon商品やヤフオクのRSSに注目しているのでそれを言い訳にしておきます)。それが本当の意味での「RSSの普及」だし、多分「そんな普及の仕方ならしなくて良い」と思う人間の手を離れたときに、RSSは・・・AVを得たビデオデッキと同じように・・・市民権を手に入れる。そしてエロや割れと繋がったとしても、ビデオデッキがAV以外のビデオをも再生するように、RSSは「正しい」利用方法もされ続けるはずなんだ。「だからRSS信者は俺を否定するな」という意味ではない。

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