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2004年フリーソフト10選

窓の杜企画のノミネートツール「何か納得のいかない気分」と書いたのでtokix.net的「今年を代表するツール」を書いてみたい。これを読んで「つーか個人レベルでやるとこんな酷くなるのか」と窓の杜企画の選考基準の素晴らしさを理解すると良いと思いますよ(あれ?)。

選考基準は「2004年とはWinオンラインソフトユーザーにとってどんな年だったのか」というポイントを理解させてくれるツール、です。



ブラウザ:Sylera2

「2004年はFirefoxの年である」というのが一般的な認識だと思いますが僕は夏前くらいから違うことを言っていて、Firefoxの普及とは「Firefoxというブラウザの普及」ではなく「Geckoというブラウザエンジンの普及」であり、2004年とは「IE/Gecko両エンジンを切り替えながら使えるブラウザの普及」への過渡期(過渡期なのでFirefoxがあるレベルでシェアを伸ばした)だと思っています。その観点から、現状で「IE/Gecko両エンジンを切り替えながら使えるブラウザ」の中で最高の完成度を誇っていると思われるSylera2を「2004年らしいツール」に挙げてみたい。

RSSビューア:glucose

僕は「RSSは(blog管理人が思うほど)普及していないし普及する理由もない」という意見ですが、それでもあるレベルでRSSが非常に有用なのはたしかですし、例えば「ニュース」というモノをネット上で収集する人にとってRSSビューアは間違いなく「手放せないツール」(になるツール)です。そしてRSSが現状のポジショニングを手に入れたのは間違いなく2004年でしょう。RSSビューアに関しては「これが大体万人にオススメ」というツールが存在しなくて、少なくとも現状では

  • 3ペインで網羅的にRSSを管理し情報を収集するビューア
  • 「読み捨て」型のRSSビューア

の二種類を紹介せざるを得ない。で、glucoseは前者です。

RSSビューア:Heimdallr

で、こっちは上で書いた後者型のRSSビューアです。「読み捨て」という言葉が分かりにくいかもしれませんが、更新された記事がどんどん表示され、その中から読みたい記事をクリックしてブラウザで開く、という情報収集方法。一度開いた記事をもう一度開いたりすることは想定されていないので保存したい場合はブラウザのブックマークでも使えば?という設計理念(多分)です。デスクトップに記事見出しを貼り付けられたり、登録したキーワードが含まれる見出しを優先表示させたり、記事表示順位に学習効果が反映されたりと、この目的で非常に完成度が高いHeimdallrを「読み捨て型RSSビューア」の代表としておきます。

ファイル共有:BitComet

「ファイル共有」という分野では、今年はやはりBTの年だったのではないでしょうか。BT最大の特徴は「超高速」。実のところ日本はブロードバンド普及率では順位を下げてもスーパーブロードバンド(例えば30M↑回線)普及率では世界トップクラスなので「果たしてDVDイメージを交換するためにBT(のような超高速ダウンロードシステムを有するP2Pシステム)が必要か?(WinnyやShareでいいのでは?)」というとためらう部分はあるんですが、512Kbpsケーブルや1.5Mbps程度ADSLしかない現時点の「世界標準」においては、BTは「DVDイメージを交換するための唯一の方法」と言っても良いし、「捏造ファイルが極めて出回りにくい」という要素と併せ、世界中からファイルを乱獲したい人・国内ファイルを乱獲したい人双方にとって重要なツールとなっていくでしょう。で、そんなBTですが、クライアントソフトのスタンダードは少なくとも現状BitCometなので、きっと2005年に増えるであろう国内トラッカーサイト(というかそろそろ「トラッカーサイトと言えばココ」という皆が集うサイトが出て良さそうな)からファイルを乱獲するために今のうちに導入しておきましょう。

メディアプレイヤー:foobar2000

メディアプレイヤーに余計な機能は必要がない。と、いう、この一言を言うために僕らはここ数年間を費やしたような気がします。MSのMediaPlayerが6.4から7にバージョンアップした時「MP3はサードパーティーソフト使わなくても再生可能だがWMPは重すぎるので〜」という台詞が最初に市民権を得てWinampは「現時点で愛好している人だけでなく初心者にもお勧めなツール」になり、そのWinampまでもが2.9x→3で「重すぎる」という失敗を犯した。Winampはその後3→5で軽量化を図ったのだけど、3で重さの代償として手に入れた「外観」を捨て去ることができなかった。foobar2000は必要十分な機能とシンプルなインターフェイス・対応形式の豊富さで、いわば「Winampの下に潜り込んだ」音楽プレイヤー。「メディアプレイヤーに余計な機能は必要がない」という、この台詞を一定の説得力と共に言えるようになったのはWinamp5以降であり、その意味で2004年のメディアプレイヤーを代表するソフトとしてfoobar2000を挙げてみたい。

ネットワークフィルタリング:NEGiES

XP SP2が標準でファイアーウォール機能を搭載し「パーソナルファイアーウォール(以下PFW)」という言葉が初心者レベルにまで知名度を高めた一年でしたが、誤解を恐れずに言えば、PFWなんてどれも同じです。「自分にとってベストなツール」を本当に真剣に考えなければいけないのは中級者だけであり、初心者には「どうせ同じだから軽い分XP標準でいいんでない?」としか言いようがないし、上級者には「まぁ強いて言うなら、どうせオリジナルルールで固めるんだからルール設定可能数が多いのにすればいいんでない?(基本的にPFWはマニアックな使い方をし始めるとソフトによって使い勝手が結構異なるので『わざわざ使い慣れたツールから乗り換えるだけの魅力が他ツールにあるのか?』という状態になる)」としか言いようがない。そして、そのアドバイスを初心者に対して行った時、「その次」として言うべき台詞・・・つまり、「XP標準(だけ)でもいいけど、このソフトを使えばこんなことができるんだよ」という台詞・・・は、「NEGiESを併用すれば帯域制限ができるよ」だと思います。ということで、PFWというツールが本当の意味での市民権を得た2004年に「XP標準PFWの次」という段階で初心者にお勧めするツール、という意味でNEGiESを挙げます。別の言い方をすると、今後PFWは「帯域制限」のように「需要に応える機能」を搭載していかないとXP標準との差別化ができなくなっていくと思いますし、現時点でも既に「対初心者」というレベルでは「オススメできるサードパーティーPFWがない(NEGiESはPFWというよりはフィルタリングツール)」という状態は始まっていると思います。本当は、いわゆる「高性能PFW」としての機能を網羅した上で帯域制限とか「キャッチー」な機能がついたPFWに登場して欲しい。

WinインストールCD改造:SP+メーカー

※公式サイトがJS必須なので窓の杜紹介ページにリンク貼ります。

窓の杜企画に関して書いた時にも書いたので省略説明しますが、「OSインストールCDを改造する」という概念を普及させてくれたツール、という意味で、このツールを挙げてみたい。単純にSPを適用させるだけならいわゆる初心者レベルでも十分可能な操作の分かりやすさ、自動インストールなど需要の高い機能にピンポイントで応える発展性、という意味で「(この分野への)導入」に適したツールです。実のところ「マニアックな機能」という意味ではあまり高機能でないツールなので、SP+メーカーで「インストールCDを改造する」という概念に触れ「さらにマニアックなことをやってみたい」と思った人はここらへんの話へ進んでいくと良いでしょう。・・・ただ、「特定アプリが最初からインストールされているWinインストールCD」とかを結構面倒な思いしてまで作りたいか?と言われると個人的には微妙なんですが(という意味で「ピンポイントで」必要な機能を搭載しているSP+メーカーはやっぱり良い導入ツールだと思う)。

音声チャット:Skype

いわゆる「ネット電話」のためのツールなんですが、ぶっちゃけこれがなくたって主要メッセンジャーは大体この機能を搭載しているし、ユーザー数で言うならまだ「導入している人もたまにいる」というレベルです。ついでに言うと「ネット電話」というのに必要性を見いだす人間(潜在的ユーザー)がどのくらいいるのかも謎です。ただそういう話ではなくて、「導入の簡易性」という意味で素晴らしい。特にルーターやPFWの設定を変更しなくても普通に使える簡易性。上で書いたようなPFWの普及・またルーターの普及は、常時接続が当たり前になった時代らしい「セキュリティ」であるのと同時に、確実に「超初心者」レベルに対する機能の制限でもある。一言で言うと、「ポート0からの脱出」が超初心者と初心者の境界線になる時代。P2Pタイプのツールはこの問題を解決しないと本当の意味での市民権を得ることができなくなっているので、その意味において革新的なSkypeを「2004年らしい」ツールに挙げてみます。本当は、MSNメッセンジャーが(例えば「ファイル送受信にレジューム機能が無い」の言い訳に「だってライトユーザー向けツールだもん」を使うなら)こういう方向性でもっと進化すべきなんだとは思うんですけどね。

デスクトップ検索:GoogleDesktopSearch

HDDはいつの間にか「ネットよりも深い霧」に覆われている。ネット上で必要な情報を探すのは一瞬なのに、何故僕らはローカルドライブ内のファイルを探すために異常なエネルギーを費やさねばならないのだろう。・・・と、そんなわけで現在熱いジャンルなデスクトップサーチ。ローカルファイルをクロールし例えば文書ファイルの中身をキャッシュとして蓄え、単純なファイル名検索以上の検索・・・例えば特定の内容について書いた文章ファイル・・・を探すためのツールです。このタイプのツールは「いかにしてウェブ検索と統合するか」というのが命題でしょう。僕らは「ある内容について調べ物をしたい」のであって、ネット検索とローカルファイル検索は「手段の差」に過ぎないし、その「差」は消えていくべきだ。現在GoogleとMSNはネット/ローカル検索の統合を目指し、その分野で全面戦争が始まろうとしているのですが、少なくとも現状で「優勢」なGoogleを「2004年らしい」に挙げてみます。だから本当のことを言うと、「GoogleDesktopSearchが凄い」のではなく、「GoogleDesktopSearchとGoogleネット検索の統合として機能するGoogle検索が凄い」なのです。

ネットワーク匿名化:Tor

「インターネットにおける匿名化技術」として(厨や当サイト管理人に)大人気の「串」ですが、この分野は随分長い間停滞状態にありました。「串って短期間で死ぬからCyberSyndromさんあたりで適当な鯖探して適当なツールで切り替えればいいんでない?」としか言いようがない時代。一歩進めても「Delegateで多段串とかすると匿名性は上がるけど色々面倒」「Socks使えばHTTP以外のプロトコルでも使えるからSocksCap32あたりと組み合わせればいいんでない?」としか言いようがない時代。・・・「串解説」なんて上記三文で大体網羅できてたんですよ、Torが登場するまでは。簡潔に書くと「無数のTor鯖から無作為に選ばれた数個の鯖を経由しアクセス先鯖にアクセスするためのSocksシステム」という感じですが、要はいわゆる「多段串」のようなシステムを合法/再設定不要/(Socksなので)全プロトコルOKで使うためのツールです。今年はSoftEtherの年だったような気もするんですが初心者に対するキャッチーさ(目的がはっきりしている)や導入の簡易性でこちらを「今年を代表するツール」の最後に挙げておきます。


と。いう感じの10本を「tokix.net的2004年フリーソフト10選」にしておきます。まぁ最後に言い訳しておきますが、こんなん所詮「人それぞれ」なので別の方が選べば別のツールになるでしょう。(ということで見かけた「良い選出眼」なレビューを紹介してみます。)

※参考

moewe 的 2004 年ベストソフト7選

2004年 今年の8本 by onlinesofts.com

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Heimdallrの分類
Heimdallrって何型のRSSリーダーなのでしょうか? という質問に答えるのは結構難しいです。開発者の私にも分かりません。分類し難いアプリケーションですね。
MASATOの開発日記 2005/01/27

Comment

tokixちゃんダウンローダー入れるかと思ってたよ(* ̄- ̄)y─┛~~

こら 2004/12/28 09:25:29

ダウンローダー、こないだOS入れ直してからまだ入れてないですよ(マジ
むしろ入れたかったのはアレですよ、マウ筋・・・

tokix 2004/12/28 10:34:53

Skypeに厳しいのが少し気になりますがw非常に納得がいく十選だと思いました。SP+メーカー知らなかったので試してみます。これからも頑張ってくださいね。

[匿名] 2005/03/30 23:59:45

SP+メーカーで一度SP2適用済みCDを作っておくと再インストール時にWindowsUpdate→再起動の回数が減るのでオススメですよ
Skypeはあれですかね、僕が思うより面白いんですかねぇ・・・。何か結構多くの人に言われました(笑<「Skypeに厳しすぎ」

tokix 2005/04/02 01:45:32

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