マウス派はマウ筋を使い倒せ(6)
※この後少しずつ応用編に入っていくんですが、僕が個人的に用意しているネタ以外にも「こんなことをジェスチャーでしたいんだがどうすれば?」というのがあったらコメントで投稿下さい。(僕が方法を思いつけるネタであれば)紹介させて頂きます。
前回まで、「あるアプリの上でジェスチャーを行うとそのアプリに対する制御が行われる」というジェスチャーを紹介してきました。今回紹介するのは、「あるアプリの上でジェスチャーを行うと別のアプリに対する制御が行われる」というジェスチャー。これは割とマウ筋の問題と言うよりはWindowsアプリやWindowsに関する知識の問題になるんですが・・・。
□1:プログラム実行

マウ筋の実行コマンド一覧には「プログラム実行」という項目があります。これの使い方なんですが、一番単純なことを言えば、簡易ランチャー。「M上下左右」などのアクションに対して使用頻度の高いアプリの起動をジェスチャー割り当てしておくと起動が早くなって良いでしょう。ちなみに僕の場合は「M→」がまめFile起動で「M←」が秀丸起動です。もちろんランチャーも使ってるんですけど、特に使用頻度が高い2アプリのみは瞬間的に起動できるようにしてある訳です。
□2:コマンドラインオプション
アプリというモノは、プログラムファイル名の後ろに特定の文字列を付加して起動することで、「そのアプリに対する何らかの制御」が可能である場合が多いです。「コマンドラインオプション」というんですが、これはWindowsをGUIで操作していると見えにくいのでいくつか例を紹介しておきます。
と、いうことで、コマンドラインオプションを利用すると□1より高度な制御・・・単純な「簡易ランチャー」以上の意味合いで各種アプリを制御すること・・・が可能になります。「特定の文字列」は基本的に「-アルファベット」であることが多いです。
例えば、ランチャー「Orchis」のヘルプファイルには下記のような記述があります。

使っていない人には意味が分からない記述かもなので補足しておくと、Orchisって常駐して「デスクトップ上の何もない場所をダブルクリック」で出現するランチャーなんです。便利なんですが、例えば何かのアプリを最大化しているとランチャーを表示させることが出来ない(一度最大化を解除してデスクトップを空けてから表示させないといけない)。そこで、「デスクトップの何もない場所をダブルクリック」以外の方法でも・・・つまりマウスジェスチャーによっても・・・Orchisを表示させてしまおう、という訳です。

で、上で載せたヘルプファイルの通りに、右のスクリーンショットのように実行コマンドを設定すれば

こんな感じでOrchisが表示されます。
コマンドラインオプションの探し方ですが
- ヘルプファイルを読む
- 「アプリ名 コマンドラインオプション」「アプリ名 コマンドオプション」などを検索
で探して下さい。有名なアプリには大体存在します。
で、これを使うと、Proxomitronの設定ファイル切り替えも可能です。とりあえず「何をしているのか分からん(Proxomitron使ってない)」という人はごめんなさい、分かる人だけ分かって下さい、という程度に省略説明をすると、Proxomitronってウェブページ上の広告などを除去してくれるフィルタリングツールなんですけど、例えばメニューとか必要な部分までもが「広告」と判断され除去されてしまうページもあるんです。で、そういうページにアクセスした場合は一時的にProxomitronの設定ファイルを切り替えて除去させないようにすればいいんですけど、設定ファイル切り替えが面倒臭い。そこで、マウスジェスチャーを使ってブラウザ上から(普通Proxomitronはタスクトレイに格納して起動しているので、設定切り替えのために表示させるのが面倒)Proxomitronの設定ファイルを切り替えてしまおう、という訳です。

Proxomitronはコマンドラインオプションに設定ファイルを指定することで「その設定ファイルを読み込み起動」が可能です。既に起動している場合は二重起動せず設定ファイルが切り替わる。

従って、例えば設定ファイルを
- いわゆる「default.cfg」
- 最小限のフィルタのみを適用させる設定
という具合に複数用意し、マウスジェスチャーで二つの設定ファイルを切り替えながら利用することが可能なのです。ここではターゲットを「Default」にしてありますが、使用するブラウザが一種類ならばブラウザ(のページ表示クラス)に適用させても良いでしょう。
□3:グローバルホットキー
(4)でIE右クリックメニューに対する制御を紹介した際に、僕は
例えば、IEでウェブページ上で右クリックを行うと、いわゆる「右クリックメニュー」が表示されるんですが、「ソースの表示(V)」という記述に注目して欲しいのです。この「(V)」なんですが、これは「このメニュー上でのみ有効なホットキー」です。
という記述を行ったんですが、グローバルホットキーというのは強弱関係において上記と逆にあるホットキーです。どういうことかというと、いわゆるホットキー(例えばIEでは「Alt + Left」が「戻る」のホットキー)というのは、「そのアプリがアクティブになっている場合のみ有効なホットキー」です。特に意識せず「ホットキー」という言葉を使ってきましたが、例えばIEを開きながらメモ帳で作業を行い、メモ帳上で「Alt + Left」をクリックしても、背後のIEで「戻る」が行われる、なんてことはない。
グローバルホットキーは、Windows全体で有効になるホットキーです。仮にIEの「Alt + Left」がグローバルホットキーだとしたら、上記のようにメモ帳上で「Alt + Left」をクリックしても背後のIEで「戻る」が行われる。

グローバルホットキーの設定が可能なアプリに対しては、□2のようにコマンドラインオプションを使わなくても制御が可能です。例えばWinampは「Options」「Preferences」の「Global Hotkeys」でグローバルホットキーの設定を行うことが出来ます。

この機能を使えば、右のようなジェスチャーを定義することでWinampの「ファイルを開く」を起動させることが出来る。アルバム単位でBGM再生を行う分には「開く」さえ出来ればWinamp自体を最小化させてても別に不便は無いような気が、僕はします。
ただ、グローバルホットキーなんですが、設定で有効にしないと利用できない場合が多いです。Winampもデフォルトでは無効で、上で載せた設定画面の「Enabled」にチェックを入れると初めて有効になる。結局、グローバルホットキーというのは各アプリが「勝手に」設定しているホットキーなので、他のアプリとかぶってしまう危険性があるんです。故に勝手に有効になっていると困るわけで、デフォルトでは無効になっている場合が多い。各アプリの設定をあまり気にしていない人は存在自体気づきにくいと思います。
また、グローバルホットキーを定義するためのソフトというのもあるんですが、それはさすがに「マウスジェスチャー」から離れすぎていく話なので、ここではHotkeycontrol XPの公式サイトにリンク貼るだけで後は省略します。
今回までの内容で、大体のことが可能になったと思います。中級編では「ホットキーのない機能を呼び出すジェスチャー」「クラス指定によりアプリの一部のみで有効になるジェスチャー」「他のアプリに対するジェスチャー」という三つの話を書きました。ここらへんは、いわゆる「戻る」「進む」を素早く行うためのマウスジェスチャー、というレベルを少し抜けて、Windowsの操作系統自体を作り込む作業でもあります。例えば、Windowsでは左クリックと右クリックには統一的な役割が与えられている。
- 選択のための左クリック
- メニュー表示のための右クリック
しかし、ホイールクリックには上記のような明確な役割が与えられていない。そこで、これは本当に「例えば」の話ですが
- 使用頻度の高いウインドウを表示させるためのホイールクリック
というような「役割」を与えてしまおう、と。
- メーラのメール一覧上でホイールクリックした場合は「このメールに返信」
- タブ型ブラウザのリンク文字上でホイールクリックした場合は「新しいタブでリンク先ページを開く」
- 画像ビューア上でホイールクリックした場合は「名前を付けて保存」ウインドウの表示
そういった「統一的な」操作系統を作成してしまえば、Windowsの操作性がかなり上がるはずです。「統一的な」というのはもちろんジェスチャーのアクションでも言えることで、例えば
- ブラウザにおける「更新」
- ファイラーにおける「再描画(更新)」
- メーラーにおける「送受信」
など、似ている役割は同じアクションで起動できるようジェスチャーを組むべきです。
次回から「マウ筋ハック」という意味で「上級技」だと思われるテクニックを紹介します。ただ、今回までの話でもほとんどのことは出来ると思う&ぶっちゃけそろそろ年末進行なネトラン来月号が忙しくなりそうなので少し空くかもです。

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