最近聴いたCD
とりあえず言いたいことは、Venetian Snaresの「Huge Chrome Cylinder Box Unfolding(ASIN:B0001Z64XQ)」が良かった。そしてCDじゃなくてDVDだけど「WARP Vision The Videos 1989-2004(ASIN:B0002YNPVK)」は買うしかだ!CD屋のDVDコーナーに行っても「んんん、JeffMilesかMassiveAttackでも買うかなぁ・・・」としか思えなかった日々にサヨナラだ!
と思いつつ最近買った/聴いたCDについてダラダラと。
Bjork - Medulla
Bjorkという人間は「歌姫」であり「既得利権に拘らず積極的に新しい音を求める音楽人」でもあるんだろうけど、「プロデューサー」では無いんだよなぁ。というかその才能は無いんだよなぁ。
前作「Vespertine(ASIN:B00005NSXL)」では音響寄りの音を見せたBjorkのアカペラアルバム。機械に頼った前作に違和感を感じた人のストライクゾーンど真ん中な生身の音が堪能できます。
・・・というアルバムでは無くて、かなり前衛的な一枚です。「アカペラ」という表現がおかしい気もする。たしかにほぼ全ての音は人間の声なんだけど、例えばそれはビートを声で構成するヒューマンビートボックス。「ボーカルとか特別扱いはしない、声は素材である」というテクノの基本文法の裏、つまり「全ての素材を声で構成できる」という一枚です。
ここまでは面白い一枚なんですよ。ぶっちゃけ「Bjorkでなければ売り上げは100分の1」ですがBjorkの歌唱力が生きているので「これが仮にBjorkのデビューアルバムだとしたら(ネームバリュー無しで出したとしたら)売り上げは10分の1」くらいの感じですし。でもねぇ、これアルバムになってないよ・・・。良い曲が何曲もあってコンセプトが面白い、んだけど「セルフプロデュースせずに誰かと組んでいれば・・・」という感覚に襲われます。
Wagon Christ - Sorry I Make You Lush
まぁWagon ChristなりLuke Vibert(Wagon〜の中の人)なりを聴いている人には「期待通りというか予想通りというか」という説明で通じると思いますがそういう類の人は既に買ったり視聴して「いらん」と思ったりしていると思うので「誰?」と言う人に分かりやすく説明します。
ロックという音楽は「従来、資金なり家柄なりが無いと不可能だった『音楽』を一般大衆にも発信可能なメディアに変えたジャンル」と性格付けることが可能でしょう。そしてロックをそう定義するならば、テクノとは「従来、友達がいないと不可能だった『音楽』をヒッキーにも発信可能なメディアに変えたジャンル」です。バンドメンバーとかいらねーですから。家族が寝静まった深夜に一人機械と格闘すれば生産可能な音楽ですから。
しかしTowerRecords某店に「テクノコーナー」とか「エレクトロニカコーナー」が存在せずそこらへんの音楽が全て「ダンスコーナー」に分類される今日この頃、テクノはどうしても「クラブミュージック」という、つまりヒッキーからはほど遠い雰囲気の言葉で表現される音楽と接近しなくてはいけない。ここで「知るか」と思うタイプのヒッキーと「そうか」と思うタイプのヒッキーがいて、後者の中の多くは「ヒッキーが身の程知らずにクラブぶってみました」という音楽しか生み出すことが出来ず挫折を味わうのです。会社員をしながら深夜に機械を弄ってデモテープをユーロップなレコード会社に送りつけデビューしたケンイシイはビールが美味しい国の馬鹿に「フロアをもっと意識しなよ」と言われてから大分長らく迷走していた(そして迷走を抜けたと思ったらまた迷走し始めた)。
・・・で、Luke Vibertは確実にヒッキーからスタートした人間です(いや僕の勝手なイメージかもしれません)が、「フロア」という雰囲気や「ダンスミュージック」という要素を非常に上手く取り入れています(終)。
Faithless - No Roots
9.11以後のアメリカに強烈なメッセージを叩きつける「Mass Destruction」が話題です。
長距離ミサイルだろうと自爆テロだろうと
悪意こそが大量破壊兵器なんだ
『ザ・サン』紙だろうと、BBC第一放送だろうと
情報操作こそが大量破壊兵器なんだ
君が白人だろうと貧しいアジア人だろうと
民族差別こそが大量破壊兵器なんだ
と、いう歌詞をのせたエレクトロ・ファンクを、CCCDにのせた一枚です。そんな。




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