Winny金子公判アウトライン
立場的にアレなのもある(簡単な説明:俺ネトランライター)ので非常に簡潔に書きますが。
「nyというツールの開発が違法行為なのか、幇助に値するのか」
これは大きな問題だ。「する」「しない」というそれぞれの場合で今後の日本の(ネットの)姿が大きく変わっていくのは間違いないだろう。
世界的な規模での「判例」の話をするのならば、既に判例は出ている。オランダにおけるKaZaAの合法判決でもいいしDeCSS開発者の無罪判決でもいい(DeCSSは「LinuxにおけるDVD鑑賞目的」という名目を持っていた。nyがreadmeに書いてた「これらのソフトにより違法なファイルをやり取りしないようお願いします」もそれと同じ程度のアレかもしれないが、同じ程度のアレではある)。
金子という一個人の人間性なんてのは、これに比べれば果てしなく「小さい」問題だ。
例えばBlackAshの9/2みたいのが「典型」だけど、別に限定する話でなく各種個人サイトや各種掲示板でもよく見られる論調で、つまり簡潔に書くと「ny自体も、まぁ黒でしょー、つーか金子という人間は普通に有罪当たり前だろ」という要点。これは真剣に分からないんだけど、つまり例えば今後「マトモな人間性の持ち主」「金子とは異なる言動とかの誰か」「金子とは違う誰か」が同様のツールを作り起訴されたら、その時には「nyでは有罪になったけどアレは金子の言動とか意志とかに問題があった訳で今回は違う話だ、もう一度根底から考えよう」と言うのだろうか?そんな論理が本気で通用すると思っているのだろうか?
早い話、nyが黒になったら「Share(仮)は白」ってのは常識的に無いでしょう(たとえ「これは自作ポエムの交換用ですよ」と常日頃アピールしていても)。その時言われることは「防止を怠った」なんだろうけど、そうなってくるとレート機能を持ったFTPdも同じですね。確実にwarezで使われる機能をそのままにして防止を怠っている。・・・という具合にわずか2ステップでFTPd作者も危ない。
別の言い方をすれば、今回の「論点」はITmediaニュース:「Windowsもほう助になりかねない」の六点であり、必ずしも「幇助の可能性があるツール全般」に関する裁判では無い、と本気で信じているのだろうか?
あとこれは付け足しだけど、こういう人々は「nyが幇助ならウインドウズはファイルコピー幇助で車は事故幇助だ」という台詞に反発しながら「大麻を育てるのは有罪」とか「人を殺すために包丁を作った」とか全く同じ次元の「喩え話」をするのが面白い。これは日本で初めて争われる題材であって、「現段階の日本における事実」としては、nyは車でもないし包丁でもない(上記のように海外では既に「車」という結論が出ていますが)。今回のテーマは「nyは車なのか麻薬なのか」であって、そりゃ「俺はnyは麻薬だと思う」と言えば「nyは黒」になるけどそういう順番で話をしている訳ではない。「nyは幇助にあたるのか」というテーマに結論が出れば、それは結果的に「nyは(極東の島国的には)車なのか麻薬なのか」というテーマに対する結論にもなる、という順番です。順番がおかしい。
話を進めよう。
まず第一に、今回の検察の動きを見て、「『金子という人間性』によってny(や同様のツール)に関する今後『普遍』となる指標を作るチャンスだ。マトモに争うと海外判例の件もあるし不利なのでなるべくny限定なテーマ(金子は〜、とか)に落とし込んで日本独自の判例を作ろう!」、ということか、それが検察の狙いか、という思考に何故至らないのだろうか。その論点すり替えがここまで露骨な裁判も珍しいと思うのですが。もしくは、至った上で「それが法律」で終わらせてるのですか?ならばその「法律」とは何処の「法律」なのだろうか。つまりそれは「法律」とか「裁判」とかに対する見解ではなくて、「日本における法律」「日本における裁判」の略であり、「日本というクソ国家は常に結論ありきでやってきたんだから外国の判例とかとは関係なく金子の人間性を武器にして有罪取って今後の『判例』にするんですよ」の略ですか?それは(自国に対する)自虐的なニヒリズムであってそれ以上の何でもない。っていうかあれですよ、愛国心のある人に怒られますよ!(今回の裁判は仮に有罪になったら日本という国のアレっぷりを全世界にアピールする裁判にもなるのでナショナリストは金子弁護をすべきだ!)
そして第二に、結局検察やマスコミの流す「金子」「弁護団」の姿がそんなに信じられているということも不思議で仕方がない。僕は率直に言って、今後何かの理由で捕まったら小学校〜の同級生証言や各種物証で相当凄まじい「異常者」に仕立て上げられる得るなぁ、と常日頃考えている訳ですが「俺はどんなタブロイド誌と検察の手にかかっても異常者にはならないぜ!」と言える人間なのですか?(とりあえず18禁ゲームのレビューをサイトに上げてる人間は無条件にこの問いに対する答えが決まっていると思われます)。
仮に本当に金子や弁護団がタダの電波だったとしても、「『電波=有罪』によって(『ny開発は幇助に値するか』と別の場所で)判例を作らせる訳にはいかない」という結論に至らないのが不思議だし、それ以前にそこまで「権力」を信じられる人間が僕は不思議でしょうがない。陰謀論者に怒られますよ!(今回の裁判は仮に有罪になったら日本という国が如何に情報操作で簡単に動かせる国かという指標になるのでフリーメーソン陰謀説を信じる人は金子弁護をすべきだ!)
結論としては、日本で「判例」が出るのが(例えばDeCSSよりもKaZaAよりも)遅くて良かった。海外ツールには一切影響無いしな、こんな極東の猿国家の判例なんざ嘲笑の対象でしか無いし。それとDeCSSとかビデオとかを作ったのが日本人でなくて良かった(うわぁ自虐的なニヒリズムだ)。
あと全く関係無いけどこの話何処かで聞いた記憶あるんだけど何処だっけな・・・。

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